秋田県、PCR検査全自動装置導入へ 大館の会社が試薬製造担当

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秋田県が導入を決めた全自動PCR検査装置(PSS提供)

 新型コロナウイルス感染の有無を判定するPCR検査で、秋田県大館市の医療機器製造エヌピーエス(NPS)が検査試薬の製造を担当した全自動検査装置の国内販売が始まった。県は3台の導入を決めており、より迅速な検査体制の構築を目指す。

 12検体用(1250万円)と8検体用(850万円)の2種類。親会社のプレシジョン・システム・サイエンス(PSS、千葉県松戸市)が、相手先ブランドによる生産(OEM)で欧州などの50カ国以上で計500台以上を供給してきた。

 NPSが生産する試薬が保険適応となり、3日から国内で販売している。PSSは国内の医療機関約300カ所への販売を目指す。大病院向けの24検体用(2000万円)の開発も進めている。

 従来のPCR検査は専門の職員が検体から手作業でウイルスの遺伝子を抽出していた。全自動の検査装置では、抽出作業を自動化し、検体をセットすれば2時間から2時間半程度で結果が出る。

 県は県北、県央、県南の3カ所に配備する。県保険・疾病対策課の担当者は「人為的なミスによる検体の汚染を防ぎ、職員の負担軽減になる」と強調。NPSの池田秀雄社長は「県が導入することを非常にうれしく思う。検査能力向上に貢献したい」と話した。