震災「奇跡のピアノ」展示開始

福島・いわき

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東日本大震災の津波被害に遭い、修復された「奇跡のピアノ」の展示が福島県いわき市の「いわき震災伝承みらい館」で始まった。式典で地元の高校生がピアノの伴奏に合わせ、合唱を披露した=9日午後

 東日本大震災の津波被害に遭い、修復された「奇跡のピアノ」の展示が、福島県いわき市の「いわき震災伝承みらい館」で9日、始まった。震災の記憶と教訓を伝える目的で、10月11日までの期間中、希望者が自由に演奏できる音楽会を定期的に開く。

 海岸沿いの同市立豊間中旧校舎にあったグランドピアノ。2011年3月11日は卒業式で、式を終えた数時間後に被災した。海水や砂が内部に入り、専門家がさじを投げる中、同市のピアノ調律師遠藤洋さん(61)が復活させた。

 ピアノの展示は初めて。式典で遠藤さんは「ピアノに刻まれた寄贈者の思いを想像し、家族6人で直した」とあいさつした。