斎藤工 「魔女の宅急便」のYouTube解説に驚愕!「映画制作はここまで深くあるべき」

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8月6日(木)、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」が主催するトークセッションシリーズがYouTube上でオンライン開催され、映画祭代表の別所哲也、映画祭アンバサダーのLiLiCo、フィルムメイカー・俳優の斎藤工が登場した。

コロナ禍につき開催が延期されている同映画祭だが、今年は9月16日(水)〜27日(日)までリアル・オンライン双方での開催が決定。期間中の9月24日(木)にはオンラインイベント「2020年、斎藤工。仲間たちとの新たなる挑戦」も実施される。

トークセッション終了の時間が迫り、3人は“フォトセッション”を実施。自らフォトフレームを作り、壇上で撮影されている雰囲気を再現した

このコロナ禍において、自分の制作する映画をあえて有料配信することにこだわっているという斎藤。「昨今のYouTubeでの無料公開は、“奉仕”という意味では尊敬するのと同時に、役者にとって“現場”が無いという状況のなかで、有料の回路が生まれることが大事なんだと思って」といい、「(リアルな劇場で)空席になった分を、オンラインで埋められないか」と構想を。

別所は「すごく大事だと思う!(あえて有料で配信することは)それだけ映画業界に対して真剣だってことでもあるよね」と共感。斎藤は「映画の様式が変わっているさなか、(制作者も観客も)みんなが大いなる関係者。今後もオンライン(における映画)の可能性を探っていけたら」と意気込んでいた。

さらに、すでにまた新たな作品の撮影を準備していることも明かした斎藤。「AIが、僕以上に僕を先取りしていると感じることがあるんです。なので、リモートで人々が会話するなかで、画面の中に、実は1人だけAIがいて、そのAIを探す、という設定を撮りたくて…。ほぼ人狼ゲームですよね(笑)」と告白。作品のタイトルは「人工人(読み:じんこうじん)」を予定しているそうだ。

トークセッション終了後にフジテレビュー!!が行った斎藤への個別インタビューの前編では、「良い映画には、自身が万全のコンディションでない時に見ても引き込まれるエネルギーがある。そんな映画に出会うためにも、眠かったりくたびれていたりなど、あえて“万全でない時”に映画を見ている」など自宅での映画鑑賞の楽しみ方を明かした。

さらに、最近ハマっているというある“映画系YouTuber”の存在についても熱く話した。

<斎藤工 インタビュー・後編>

――オンライン上演・配信のチケットは“リアル”よりも安い金額で販売されているケースも数多くありますが、“空席になった分をオンラインで埋めたい”という斎藤さんにとって、この状況をどう考えますか?

劇場に足を運ばなきゃ得られないものがあるっていうことを、僕の世代だとまだ感じます。一方で、オンラインでは、これは岩井俊二監督がおっしゃっていたのですが、劇場が近くにない地域に住んでいる方が、岩井さんの新作をオンライン鑑賞できるのを喜んでいたりとか。リアルもオンラインも利点はたくさんあるので、今はまだ探ってるときなのかなと。

今の段階だと、オンラインはリアルの補填っていう役割なのかなと。オンラインにおける満足度もイベントごとに違うと思いますし、この値段は“安い・妥当・高い”っていうガイドラインを作っている期間だと思うので、劇場とオンラインのチケットがまったく同じ値段でなくてもいいのかなと思ってます。多分、どの業界も今探っているところだと思うんですよね。

――斎藤さんが今ハマっている作品やコンテンツはありますか?

この前、岡田斗司夫さん(※プロデューサー・評論家)のYouTubeを見たんですね。僕、映画コンシェルジュ的な情報って、時として映画鑑賞を邪魔するなって思っていたんですけど、岡田さんの“スタジオジブリ映画”の解説が、もうすさまじくて!驚愕しましたね。

だって、<タイトルバックの意味について>とかで40分も話していて…(笑)。岡田さんの動画を見てから、それまでジブリ映画を見ていても気づかなかったことが次々に露呈していきました。

特に「魔女の宅急便」の<序盤に出会う先輩魔女の意味合いと彼女の発する言葉、降りていく街の意味>の解説がすごすぎて!「僕は、ほんとうに物事を表面でしか見てなかったんだな!?」と思いました。

解説を聞いてやっとわかるっていうところに、やや恥ずかしさもあるんですけど、合点がいくというか。本物って、やっぱり何層にも重なってるんだなって思いました。映画を作る動機というのは、ここまで深くあるべきだと。なので、最近は岡田斗司夫さんの解説を見て、また本家の作品を見るっていうことをしています。

――準備中の新作「人工人」というタイトルにご自身の名前の漢字“工”が入っているのには意図があるのでしょうか?

この名前には、祖母が「手で何かを作る人になってほしい」という願いがあって、工作とか図工とか、英訳すると“create”の意味ですね。

まあ、結果的には…なのですが、作品タイトル「人工人」は、“工(たくみ)”の両サイドに“人”がいる。その“人”とは、本物の人間なのか、作られた人間(=AI)なのか、そう捉えることもできるので、記号っぽいタイトル表現っていいなあと思っています。

インタビュー前編はこちらから!

<「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」公式サイト>

<「TOKYO TELEWORK FILM」公式サイト>

<「A TAKUMI SAITOH FILM」公式サイト>

<「mini theater park」公式サイト>

<主演:斎藤工、監督:岩井俊二 映画「8日で死んだ怪獣の12日の物語」公式サイト>

<トークセッションの模様はこちらから!>