アストロズ・バーランダー 右前腕痛の回復状況は今一つ

昨年自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞したジャスティン・バーランダー(アストロズ)は現在、右前腕を痛めて戦列を離れている。一部で報じられた「今季絶望」との報道を自身のTwitterで否定し、今季中の戦列復帰を目指しているバーランダーだが、ダスティ・ベイカー監督によると、故障箇所は思っていたほど順調には回復していないようだ。

開幕投手を務めたバーランダーは、マリナーズとの開幕戦で勝利投手(6回3安打2失点)となったものの、その3日後に故障者リスト入り。2週間のシャットダウン期間のあと、戦列復帰に向けた動きを開始する予定だったが、故障箇所はバーランダーが期待していたほど順調には回復しておらず、投球練習を再開する見込みは立っていないという。

昨年の投手陣からゲリット・コール(ヤンキース)、ウェイド・マイリー(レッズ)、コリン・マクヒュー(レッドソックス)、ウィル・ハリス(ナショナルズ)、ヘクター・ロンドン(ダイヤモンドバックス)らが抜けたアストロズは、バーランダーや抑えのロベルト・オスーナなど、投手陣に故障者が続出。特にブルペンは9人のルーキーが名を連ねる異常事態となっている。

現在37歳のバーランダーは昨年、自己ベストに近い充実のシーズンを過ごし、21勝6敗、防御率2.58の好成績をマークして最多勝のタイトルを獲得。自身初のシーズン300奪三振と自身3度目のノーヒッターを達成したほか、WHIP0.80は過去100年間で2位という驚異的な水準だった。その活躍を評価され、同僚・コールとの争いを制し、2011年以来8年ぶりのサイ・ヤング賞を受賞した。

年齢を感じさせない活躍を続けてきたバーランダーだが、現時点でまだ投球練習を再開する見込みが立っていないことを考えると、今季中の戦列復帰は難しいかもしれない。

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