神社の聖水で疫病収束を祈願 さいたまの岩槻で打ち水、街中清め涼しく【#コロナとどう暮らす】

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岩槻人形博物館前広場で打ち水を行う岩槻黒奴保存会メンバーら

 疫病収束の願いを込め暑い夏を乗り切ろうと8日、岩槻黒奴保存会メンバーが中心となり、埼玉県さいたま市岩槻区の久伊豆神社と岩槻人形博物館で、祈願祭と打ち水が行われた。

 久伊豆神社では、馬場裕彦宮司が「神社の聖水を使って街中を清め、少しでも涼しくなれば。一日も早い収束を祈願する」とあいさつ。境内の聖水を酒だる2たる分くみ上げ、本殿前の参道で「コロナに負けるな」などと掛け声をあげながら打ち水をした。

 その後、新たに2たる分の聖水を岩槻人形博物館に運び、会館前の広場でも打ち水を実施。通行人も飛び入り参加し、涼を感じながら日本古来の伝統文化を楽しんだ。打ち水前後の温度測定をしたところ、久伊豆神社では約3度、岩槻人形博物館では約4度、打ち水した場所の温度が下がったという。親子で飛び入り参加した同区の近藤絵里香さん(39)は「暑さが続く中、涼を感じた。子どもらがとても楽しんでいたのでありがたかった」と喜んでいた。

 生徒会活動の一環で同会の活動に参加していた岩槻商業高校3年の中村天柾さん(17)「打ち水は初めての体験だったが意外に涼しく感じた。このような伝統文化をつないでいきたい。卒業後も何かしらの形で同会の活動に関われれば」と語った。

 同会の加藤宏隆会長は「コロナ禍で行事中止が続く中、このままでは活動が尻すぼみになる。感染防止に注意を払いながら、新しい活動手法を見つける必要があった。今後も新たな挑戦を続けながら活動を継続させていきたい」と述べた。

 同活動は、打ち水を通したエコライフを県内に広げる「埼玉打ち水の環2020」の一環でもあるという。