【神奈川高校野球代替大会3回戦】横浜は五回コールド勝ち 先発・松本が圧巻の奪三振ショー

横浜の先発・松本

 夏の甲子園と神奈川大会の中止を受け、県高野連が独自に開催する「県高校野球大会」第10日は10日、大和球場などで3回戦が行われ、横浜は10-0で岸根に五回コールド勝ちした。12日の4回戦で県横須賀-横浜平沼の勝者と対戦する。

 横浜は今大会初先発となった松本隆之介(3年)が圧巻の奪三振ショー。初戦に13安打13得点した岸根打線を相手に、初回から最速150キロに迫るストレートで押した。先頭を見逃し三振に仕留めると、ここからマウンドを支配した。二回は先頭に四球を与えて唯一の走者を許したが、そこから3者連続で空振り三振。右打者の外に逃げるツーシームも効果的だった。3回を無安打8奪三振の快投を演じた187センチの左腕は「ストレート中心にいいピッチングができた。変化球も要所要所で決められた」と充実感を漂わせた。

 この日から甲子園では交流試合が始まった。「中止が決まった時点で切り替えている。同学年の選手たちのプレーをシンプルに見て楽しみたいし、甲子園には良い投手も多いので、そこには負けたくない」と松本。同じ夏空の下で白球を追う仲間に思いをはせた。

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