【SNSピックアップ】F1 70周年記念GP(3):祝レッドブル・ホンダ今季初優勝。予選の駆け引きから歓喜の瞬間まで一気見

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 8月9日(日)のF1第5戦70周年記念GP決勝レース、ついにレッドブル・ホンダがマックス・フェルスタッペンとともに今シーズン初優勝をもぎ取った。マシン性能でメルセデス勢に後塵を拝してきたここ数戦だったが、アグレッシブな戦略が実った素晴らしいレースとなった。そんな彼らの70周年記念GPをSNSから振り返ってみよう。

●予選の駆け引き無しには語れない初優勝

 終盤にタイヤバーストが続出した第4戦イギリスGPよりもタイヤコンパウンドがさらに一段階、柔らかいものとなったこのレース。決勝レースのスタートタイヤが決まる予選Q2では各チーム、ノックアウトのリスクと翌日を見越してミディアムタイヤを選択することに。

 しかし上位勢ではフェルスタッペンのみハードタイヤでアタックを敢行。9番手タイムを記録しQ3進出とハードタイヤでのレースをスタートできる権利を勝ち取った。攻めの判断が翌日、戦略の幅を拡大することとなった。

 予選4番手はフェルスタッペンにとって不満だったようだ。それだけマシンのポテンシャルに可能性を感じていたのだろう。決勝レースでの力強い走りを期待させるものだ。

 予選ハイライトがこちら。

タイヤを労わりつつ攻めのレース展開に。終盤には水分補給最高責任者の一幕も

●タイヤを労わりつつ攻めのレース展開に。終盤には水分補給最高責任者の一幕も

 ハードタイヤでスタートしたフェルスタッペンは52周レースの半分となる26周まで引っ張り、新品のミディアムタイヤへ交換する。迅速なピット作業でフェルスタッペンをコースに送り出したレッドブル・ホンダ陣営だったが、メルセデスのバルテリ・ボッタスに先行許してまう。

 ここからフェルスタッペンが猛チャージをかけすぐさまボッタスの前に躍り出た。

 しかし予想以上に性能劣化が激しく31周目を終えたところでハードタイヤへの交換を決断。首位争いをするボッタスも同時にピットインする。”いつも通り”の素晴らしいピットワークでボッタスに先行を許さずコースへ復帰した。

 レース中、フェルスタッペンに向けてピットからタイヤを労わるように指示が飛ぶも、「メイト、これはメルセデスに近づく唯一のチャンスなんだ。おばあちゃんのように座っているつもりはないよ!」と勝利への執念をたぎらせる。

 第4戦から(?)チームの水分補給最高責任者に就任したフェルスタッペン。ファイナルラップの「レース中に水分補給はしているかい? それと手汗にまみれた手をきちんと消毒しておくように」という無線には誰もが耳を疑ったことだろう。それだけ心身ともに余裕があったことがうかがえる。

今シーズン初、攻めの戦略で勝ち取った最高の瞬間

●攻めの戦略で勝ち取った最高の瞬間

 安定した走りで最後は2番手ハミルトンとの差を10秒以上築きトップチェッカーを受けた。歓喜の瞬間をもう一度どうぞ。

 マシンから立ち上がるフェルスタッペンの拳、ホンダパワーが見事なアシストを決めた。実に頼もしく力強い。

 9位でフィニッシュしたマクラーレンのランド・ノリス。無線で勝者を聞きフェルスタッペンを「レジェンド」と称え、パルクフェルメへマシンを止めた後、祝福に訪れ、素手であることをちょっと気にしながら握手を交わした。

 どんなに劣勢でも諦めずに戦い抜いたレッドブル・ホンダのスタッフ達も大喜び。この瞬間ばかりはご勘弁いただきたい。

 この勝利に湧いたのはファンの皆様も同様だろう。特にフェルスタッペンには”オレンジ軍団”と呼ばれる熱狂的なサポーターが付いており、そんな彼らも大いに湧いた。

 ホンダにとっては実に31年ぶりとなるシルバーストンでの優勝。このレースはF1生誕70年を祝う70周年記念GPと銘打たれ、トロフィーも特別使用だ。

 晴れて優勝を勝ち取ったレッドブル&ホンダ陣営。オフシーズン中の懸命な開発努力、シーズン中のパワーユニットトラブル、3連戦が続き時間的制約が例年以上に大きい中での勝利にホンダの田辺豊治テクニカルディレクター、そして山本雅史マネージングディレクターも万感の想いだ。

 そんな山本MDからファンへの報告と感謝のメッセージが届いている。

 次戦スペインGPも暑さが予想される。期待せずには、いられない。