隊員の防護服着用、コロナ対応と限りません 五島市消防本部 HPで注意喚起

救急隊員は救急要請の内容にかかわらず、感染防護服やゴーグル、マスクなどを着用して活動している(五島市消防本部提供)

 「新型コロナウイルス感染者への対応とは限りません」-。長崎県・五島市消防本部は、救急活動に当たる隊員が感染防護服などを着用していることについて、市民が“感染者発生”と勘違いしないよう市ホームページ(HP)で注意を呼び掛けている。
 同本部は4月中旬以降、救急要請の内容にかかわらず、防護服やゴーグル、マスク、手袋などを着用して出動している。新型コロナ感染者への対応ではなくても、救急対応した人が無症状の感染者であるケースなどを想定し、隊員のリスクを下げるためだ。
 一方、隊員が防護服などを着て活動する様子を見た市民からは、市に「新型コロナ感染者が出たのでは」と複数の問い合わせも寄せられ、デマにつながる恐れもあった。そこで今月、防護服などを着用した隊員の写真と共に、HPで注意喚起を始めた。
 同本部によると、夏場は防護服の中に保冷剤を取り付けて暑さをしのぐこともあるという。担当者は「隊員が感染しない、市民を感染させないための取り組みなので、落ち着いた対応をお願いしたい」としている。

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