ピルロ政権のユヴェントス、今夏獲得するかもしれない8名のスター

先日マウリツィオ・サッリ監督を解任し、クラブのレジェンドでもあるアンドレア・ピルロを急遽次の指揮官に据えることとなったユヴェントス。

マウリシオ・ポチェッティーノやシモーネ・インザーギ、ジネディーヌ・ジダンなど実績ある名前がメディアに上がる中での「監督経験なし」レジェンドの招聘ということで、ファンに大きな驚きを与えた。

そのユヴェントスが今夏のマーケットで獲得に動いているのは誰なのか?メディアの報道をまとめてみたぞ。

アレックス・テレス

FCポルトの左サイドバックを務めているブラジル代表DF。攻撃的なプレーをすることで知られる彼は、来季で契約最終年度を迎えることから今夏の退団が噂されている。

そのオーバーラップとクロスの能力には高い評価が与えられており、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドやパリ・サンジェルマン、そしてユヴェントスの獲得オプションとして考えられているようだ。

昨季は公式戦49試合で13ゴール12アシストとサイドバックとは思えない記録を残しており、アレックス・サンドロの後継者として理想的なターゲットである。

フェデリコ・キエーザ

今季フィオレンティーナでまた見事なシーズンを過ごしたフェデリコ・キエーザ。このドリブルに優れた「二世」は、自ら仕掛ける能力とゴールを奪う決定力を十分に備えており、ユヴェントスの前線に大きなものをもたらしてくれるだろう。

今季は11ゴール9アシストを記録しており、苦しむチームの中で実力を発揮した。フェデリコ・ベルナルデスキやドウグラス・コスタが一貫性に欠いている状況が続くため、ウイングの加入は大きいはず。

ただ、『Tuttosport』は「ピルロ監督が加入したことによってキエーザは最優先事項ではなくなった」とも伝えている。ターゲットは別の候補に変えたとも…。

サンドロ・トナーリ

『Tuttosport』が伝えている「ピルロ監督になって補強の最優先以降になった」という選手の一人がブレシアのMFサンドロ・トナーリだ。

『NEXTピルロ』と呼ばれた彼は、インテルとミランが獲得を争っていると言われたばかりだった。しかしユヴェントスはサッリ監督の更迭でジョルジーニョからトナーリにターゲットを移したという。

ミランやインテルが2400万ユーロ(およそ29.9億円)と言われる価格に二の足を踏むなか、ユヴェントスが一気に抜き去るのか…。

ニコロー・ザニオーロ

そして、以前からユヴェントスの優先事項の一つと考えられているのがローマの俊英ニコロー・ザニオーロ。

今季のセリエAで最もブレイクしたタレントといえる存在であり、その190cmという巨体から繰り出されるダイナミックなドリブル、見事なテクニックは世界に衝撃を与えている。

『Gazzetta dello Sport』は「ピルロ監督の最優先ターゲットはトナーリとザニオーロである」と書いている。価格が1億ユーロ(およそ124.8億円)近くなると考えられていることもあり、当然お金さえあればだろうが…。

フッサーム・アウアール

『L'Equipe』によれば、リヨンに所属している若き万能MFフッサーム・アウアールを3クラブが奪い合っているという。それがマンチェスター・シティ、アーセナル、ユヴェントスであるそう。

22歳の彼は今季39試合に出場して9ゴール8アシスト。リヨンの中盤で欠かせない存在となっており、攻撃的にも守備的にも振る舞える万能性が高く評価されている。

アドリアン・ラビオが微妙な状態にあることもあり、中盤の補強としては面白いが…価格はもちろんかなり高い。

マッテオ・グエンドゥージ

アーセナルで見事に反乱を起こしてしまったグエンドゥージ。アルテタ監督は既に彼の放出を決断しているとも伝えられており、一時期はバルセロナにトレードを提案したとも言われる。

『Football London』によれば、グエンドゥージに興味を持っているのはそのバルセロナ、ユヴェントス、ビジャレアル、そしてPSGだとのこと。

ただ、価格は現在4000万ポンド(およそ55.3億円)に設定されているとも伝えられており、彼もかなりの高額となっている。

イスコ&トーニ・クロース

『Sport Mediaset』によれば、なんと「レアル・マドリーはイスコとトーニ・クロースを提供する代わりにパウロ・ディバラを獲得しようとしている」と伝えている。

ディバラの価格はおよそ1億ユーロ(およそ124.8億円)になっていると言われており、レアル・マドリーはそれを値下げするために二人のスターを譲渡する用意があるとか。

クリスティアーノ・ロナウドがPSGに移籍するという噂もあり、もしそのような可能性があるならばユヴェントスがディバラを出すことは考えにくいはずだが…。

マヌエル・ロカテッリ

中盤の選手について言えば、サッスオーロでプレーしているマヌエル・ロカテッリと交渉しているという噂もある。

『Sport Mediaset』は、単なる「プランB」としてではなく、重要な補強候補としてユヴェントスはロカテッリの獲得を狙っている…という報道もあった。それは他の候補よりも価格が安いという点もあるようだ。

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ただ、これはあくまでマウリツィオ・サッリとファビオ・パラティーチの時期に伝えられていたものであり、新しい体制になっても継続されるかどうかは不透明である。

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