【タイ】財閥CP、香港のオークションサイト買収[商業]

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タイの大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループはこのほど、子会社を通じて香港のオークションサイト運営会社チリンドを買収すると発表した。新型コロナウイルス感染症の流行を受けて需要が拡大する電子商取引(EC)事業を強化する。

CPグループは、ECサイトを運営する子会社アセンド・コマースを通じて、1,800万米ドル(約19億円)でチリンドの全株式を取得し、オークションサイト「チリンド」<https://www.chilindo.com/>を運営する。

アセンドが現在運営するECサイト「ウィーモール(WeMall)」に加えてプラットフォームを増やすことで、外資系企業が席巻するタイのEC市場で主要プレーヤーとしての地位を確立し、タイ経済に貢献していきたい考え。

また、チリンドの越境EC事業の拡大計画を引き継ぐことで、タイ以外でもプレゼンスを高めていく計画。8日付バンコクポストによると、CPグループのスパチャイ最高経営責任者(CEO)は「タイの中小企業や農家も海外に販路を拡大できるようになる」としている。

CPグループによると、タイのEC市場は3兆バーツ(約10兆円)規模。新型コロナ感染症の流行により外出を自粛する代わりにECを利用する人が増え、今年は前年比で19%拡大し、個人消費の1.5%、国内総生産(GDP)の0.8%を占めると予測されている。

タイのモバイル消費の成長率は最大60%に上り、日本やオーストラリア、英国などを上回っている。今後、第5世代(5G)移動通信システムの導入により、モバイル消費は一層拡大すると見込まれている。