グロージャン「風向きが不安定で突風も吹いたが、プッシュできてラップタイムも良かった」:ハース F1第5戦決勝

 2020年F1第5戦70周年記念GPの決勝レースが行われ、ハースのロマン・グロージャンは16位、ケビン・マグヌッセンはリタイアに終わった。

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 決勝=16位
 僕にとってはスタートが問題だった。何の操作を間違えたのか自分では分からないので、あらゆる可能性をチェックする必要がある。その後は、比較的いいペースを保てたと思う。

 ただ、当然のことながら、トラフィックの中ではフロントのダウンフォースの多くが失われ、高速コーナーで前のクルマを抜くことはできなかった。「プランB」である1ストップの戦略でいきたかったが、それを実行するには最初のスティントが短すぎた。それでも、ハードタイヤでなるべく長く走ろうと、タイヤをいたわるためにできる限りの努力はしたよ。

 心配していたのは前輪の摩耗だったが、実際には後輪にブリスターが起きた。それに関しては、みんな同じだったと思う。今日は風が強く、しかも時折突風が吹いて風向きが不安定だったけど、僕はプッシュできたし、普通にドライブできてラップタイムも良かった。

 これからの課題は、リヤタイヤの温度が上がりすぎた時に、それをうまくクールダウンすることだ。最終的な結果に見るべきところはないが、レース中のペースは悪くなかった。改善できるのはどこかも分かっている。

ケビン・マグヌッセン 決勝=17位

2020年F1第5戦70周年記念GP ケビン・マグヌッセン(ハース)

 この週末は、クルマが本来持っているパフォーマンスを発揮できなかった。特に日曜のレースコンディションでは、もっと速く走れるはずなのに、この週末はそれを引き出せなかったんだ。先週日曜のレースで接触があり、フロアなどが壊れて部品を交換したのだが、それらが旧型だったためかもしれない。実際、それ以外の可能性は思いつかない。クルマはこれよりずっと速く走れることが分かっているのだから、僕にはそうとしか考えられない。

 ともあれ、今週末はクルマが機能しなかった。残念なことにね。今回もスタートは文句なしだったから、それをポジティブな記憶として持ち帰り、今後も最高のスタートを続けられるように努めるよ。

 本来であれば、このクルマは予選よりレースでより高い競争力を示すことが分かっている。僕がやるべきことは、これからもいいスタートを決めて、少しでもポジションを上げて戦うことだ。戦い続けることが、僕らの仕事だからね。

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