長崎で風速30.8メートル 台風5号 県内、欠航相次ぐ

 台風5号は10日、昼前から昼すぎにかけて長崎県に最接近し、長崎市野母町では8月の観測史上最大となる最大瞬間風速30.8メートルを記録。海や空の便が乱れた。
 長崎地方気象台によると、対馬市厳原では25.8メートル、佐世保市干尽町で23.9メートルなどを観測した。県によると、一時、壱岐市や五島市などの離島に暴風警報が出された。けが人や建物被害はなかった。
 交通機関が乱れ、海の便は九州商船と五島産業汽船が県本土と離島を結ぶ全便を欠航。長崎空港発着の空の便はオリエンタルエアブリッジ(ORC)がほとんどを欠航した。
 佐世保市では午後2時50分ごろ、世知原町や吉井町などで一時停電が発生。最大約2千戸が停電し、約1時間40分後に復旧した。電柱に設置された設備の故障が原因。九州電力送配電佐世保配電事業所は「台風の影響も考えられる」としている。

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