『レクサスES』が機能強化。デジタルアウターミラー設定拡充、リチウムイオン電池も搭載

 レクサスの黎明期からブランドの主軸としてグローバル展開されてきた中核セダン『ES』が一部改良を受け、世界初採用となった“デジタルアウターミラー”の設定グレードを拡充。また、ハイブリッドバッテリーをニッケル水素電池からリチウムイオン電池に変更し、燃費性能を向上させたほか、安全運転支援機能(ADAS)やインフォテインメントの強化など、大幅なアップデートが施された。

 トヨタ・ブランド時代には『ウインダム』などの名称で展開され、日本市場でも人気を博したEセグメント・FFサルーンを潮流とする『レクサスES』は、2018年の現行型登場時に量産車として世界で初めてデジタルアウターミラーを採用したことでも話題を呼んだ。

 今回の改良では、最上級グレードの“version L”のみとされていたデジタルアウターミラーの設定を“F SPORT”にも適用し、走行時にモニターから見える他の車両、壁、障害物との距離感を測りやすくする距離目安線の表示機能を追加。車速に応じて車両後端から最小5m~最大30mの距離を示す線が表示されるようになった。

 現在は“ES300h”として2.5リッター直列4気筒のA25A-FXSに、Lexus Hybrid Driveを組み合わせる単一パワートレイン構成を採る『レクサスES』だが、そのハイブリッドバッテリーをニッケル水素電池からリチウムイオン電池(Li-ion)に変更し、JC08モードで従来比+1.7km/Lの25.1km/L、WLTCモードで22.3km/Lの高い省燃費性能を手にしている。

 快適な室内での利便性を支えるマルチメディアシステムもスマートフォン連携機能強化され、SmartDeviceLink、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。iPhoneやAndroidスマートフォンを12.3インチワイドディスプレイと連携させることで、リモートタッチによる画面操作や音声操作が可能となった。

 その機能向上に合わせて、おくだけ充電の充電トレイとセンターコンソールのスマートフォン収納スペースを拡大し、より大きなサイズのスマートフォンに対応するなどユーザビリティを改善している。

 そのほか先進のADASでは、静止物+後方接近車両対応のパーキングサポートブレーキ(PKSB)やブラインドスポットモニター(BSM)を全車標準装備とし予防安全面も充実させた上で、価格は599万~713万円(税込)となっている。

マルチメディアシステムもスマートフォン連携機能強化され、SmartDeviceLink、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応
おくだけ充電の充電トレイとセンターコンソールのスマートフォン収納スペースも拡大
最上級グレードの”version L”のみとされていたデジタルアウターミラーの設定を”F SPORT”にも適用
走行時にモニターから見える他の車両、壁、障害物との距離感を測りやすくする距離目安線の表示機能を追加した

公式サイト:https://lexus.jp/models/es/

© 株式会社三栄