戦中・戦後の諫早伝える 遺品や写真展示 市美術・歴史館で17日まで

戦時中のはがきや終戦直後の空撮写真などが展示されている太平洋戦争後75年特別展=諫早市美術・歴史館

 諫早市東小路町の市美術・歴史館で、「太平洋戦争後75年特別展 戦中・戦後の諫早」が開かれている。戦時中に使われた軍服など約200点と、戦後を中心に建てられた忠魂碑・慰霊碑の写真約50点が並ぶ。17日まで(11日休館)、観覧無料。
 戦後75年に合わせ、戦争の記憶を次世代に継承し、平和を考える目的で、同館所蔵の遺品や写真を展示。
 市民から市に寄贈された制帽や出征のぼり、千人針、はがきなどは当時の戦況や市民の心情を静かに物語る。小野島町にあった長崎地方航空機乗員養成所の写真や終戦後の市内を上空から撮影した米軍写真もあり、終戦直後の町や復興への軌跡が分かる。
 忠魂碑・慰霊碑の写真は、市中心部や市町合併前の旧5町に現存する碑を撮影。明治期から各地で戦争犠牲者を悼んできた営みを伝えている。

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