岩﨑哲朗が全日本ロード第1戦SUGOのST1000決勝レース中でのクラッシュで亡くなる

 8月10日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された全日本ロードレース選手権第1戦SUGOのST1000クラスに出場したライダーの岩﨑哲朗(OGURA CLUTCH with RIDE IN)がレース中のクラッシュにより亡くなったことがわかった。43歳だった。

 栃木県出身の岩﨑は2010年から全日本ロードに参戦しており、ST600クラスやJ-GP2クラスを経験。昨年はJ-GP2クラスで戦っていたが同クラスが廃止となったことで、2020年からはカワサキからヤマハYZF-R1に乗り換えST1000クラスにエントリーしている。

 岩﨑はOGURA CLUTCH with RIDE INのライダーと監督を兼任して全日本ロードに参戦しており、2021年の鈴鹿8耐も視野に入れチーム体制を作っていた。

 J-GP3クラス、ST600クラス、ST1000クラス、JSB1000クラスと併催されたMFJカップJP250選手権の5クラスが2020年の開幕を迎えた8月8~10日開催の全日本ロード第1戦SUGO。ST1000クラスは今年から新設されたクラスで、全車ダンロップタイヤを履き1000ccのマシンで争われた。

 岩﨑もほかのライダーと同様に8日のART合同走行から走りだして翌9日の予選では5番手グリッドを獲得。そして10日に21台が出走したST1000クラス決勝に挑んだ。

 悪天候のウイークだったが決勝日には晴天となり17周でレースは行われた。しかし岩﨑は5周目に最終コーナー前のシケインで転倒。直後に後続車が1台転倒して岩﨑と岩﨑のマシンに絡んだ。

 レースは続行されていたが、コースオフィシャルはすぐにライダーふたりの安否を確認してマシンをコースサイドに移動させる。そして赤旗が掲示され13周でレースが終了し成立した。

 その後、岩﨑は意識不明の状態で白石市内の病院に運ばれたが、病院で死亡が確認された。

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