自然の中でまき割り体験やアスレチック ランプの宿にキャンプ場オープン

▲里山にちなんだキャンプ場名

 約25年前から里山の再生活動に取り組む「里乃駅ランプの宿」(旧ヒュッテ桂谷、山口市小郡上郷)に、「杉の子キャンプ場」が完成。8月15日(土)と16日(日)にはキャンプ体験会も開かれ、参加者が募集されている。

 対象は小学生とその保護者で、利用はチェックイン午後2時、チェックアウト午前11時の1泊2日(日帰りも可)。まき割りや飯ごう炊さんまたはかまどでの炊飯が体験でき、キャンプアドバイザーに火の起こし方やキャンプファイヤーの組み方なども教えてもらえる。ブランコや“ターザンロープ”といった子ども向けアスレチック遊具を備えた「童の森」も、無料で利用できる。

 料金は大人1500円、子ども1000円。食材は持参で、調理器具類は用意されている。入浴料(五右衛門風呂)は1人200円。バーベキューコンロの貸し出しもある(1個500円)。申し込み、問い合わせは電話またはファクスで同施設(TEL083-972-8848、FAX083-976-0181)へ。

 キャンプ場の整備は昨年12月ごろに開始。コロナ禍のなか、「自然の中で遊べる場を」と、ボランティアの協力を得て、スギの伐採、U字溝設置、テントの台座設置などが急ピッチで進められた。佐伯清美代表は「広く自然に触れて親子の対話を図り、現状を元気に乗り越えられるような思い出作りをしてもらえれば」と話している。なお、新型コロナウイルス感染予防のため、手洗いとマスク着用、体温測定などへの協力を呼び掛ける。

 佐伯代表とマネジャーの畑山静枝さんが運営する「ランプの宿」は、里山再生活動の拠点として1995年に整備が開始された。「昭和30年代の自然豊かな里山」をモデルに、スギの間伐、ログハウスやアスレチックの建設、登山道の復旧作業などに注力。昔の暮らしを体験してもらおうと水車小屋や囲炉裏のある部屋、五右衛門風呂なども開設し、現在は里山多目的ふれあいスペース「どんぐりの家」として10棟目のログハウス建設に取り組んでいる。

 また、三世代交流や子育て支援、高齢者支援の拠点づくりを目的に、登山や陶芸展、演芸会も開催。いずれも健康生きがいアドバイザーの資格を持ち、子どもたちに昔の暮らしや自然環境を教える県の環境パートナーを務める。

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