ラニーニャ現象時の特徴が明瞭に エルニーニョ監視速報

エルニーニョ/ラニーニャ現象の経過と予測

 気象庁は11日(火)、エルニーニョ監視速報を発表した。エルニーニョ監視海域の海面水温が基準値より低くなるなど、ラニーニャ現象時の特徴が明瞭になりつつある。今後、冬にかけては平常の状態が続く可能性もあるが、ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高い。

 7月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差はー0.6℃ で、基準値より低い値だった。エルニーニョ予測モデルによると、エルニーニョ監視海域の海面水温が冬のはじめにかけて基準値より低い値で推移した後、次第に基準値に近づくと予測している。以上のことから、今後冬にかけては平常の状態が続く可能性もあるが、ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高い。

エルニーニョ/ラニーニャ現象とは

エルニーニョ/ラニーニャ現象の発生確率

 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象と。逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。

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