あえて残された無骨さが、洗練されたディテールと融合した
Gクラスの魅力といえば、なんと言ってもその無骨さにあります。もともと軍用車の採用を目指して設計されたという、堅牢でシンプルな直線基調の形状は、時代を超えて普遍的な魅力となりました。
2018年のモデルチェンジでも、あえて従来型のままの見た目でいることを重視しています。それでいてディテールをみれば、真っすぐだったガラスには微妙な曲線が加わり、ヘッドライトにはLEDが採用されるなど絶妙なアップデート具合。相当に神経をつかってモデルチェンジされたことがうかがえます。
見た目とのギャップに驚く! 未来的なインテリア
いざ乗り込んでみると、今度は外観とのギャップに驚くはず。メーターからセンターに連続する2つの12.3インチのワイドディスプレイが、猛烈な未来を感じさせてくれます。安全性能や先進運転支援機能も搭載し、Gクラスはイッキに“最先端”のクルマになったのです。
それでいてフロント・センター・リアの各デファレンシャルロックは健在。フルタイム4WDによる圧倒的なクロカン性能は、従来通り維持しているところが本格派らしいこだわりです。
室内空間もグッと拡大。従来型の手頃なボディサイズも魅力でしたが、快適だと感じるのは迷うことなく新型のほうでしょう。
価格は、ディーゼルエンジン搭載のG350dが1237万円、ガソリンモデルのG550が1685万円(消費税込み、以下同)となっています。いいものは、やっぱりいいお値段がします。
AMGモデル「G63」もさらに豪快に、さらに高性能に
メルセデスAMGが独自開発したV8 4リッター ガソリン直噴ツインターボエンジンは最高出力585ps、最大トルク850Nmを発生。サイド出しで豪快なサウンドを響かせるエグゾーストパイプも先代譲りです。その猛烈なハイパフォーマンスを、強化ブレーキや、AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンションなどでしっかり受け止めます。
インテリアもさらに贅沢な仕上がりとされたメルセデスAMG G63の価格は、2194万円です。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]