27歳の私が考える「自分のやる気」だけではどうにもならない現実への向き合い方。

©ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン株式会社

最近観た夜のバラエティ番組で、全国のご当地グルメのレシピを紹介していた司会者がこんなことを言っていた。

「ご自宅でも簡単に作れますから、レパートリーが増えてお母さんも大助かりじゃないですか」

モヤモヤした。なんでそこで「お母さん」って限定するんだろう…。頼むから2020年のテレビにそういう類の発言を流さないでくれと切実に思った。1975年のCMの「私作る人、ボク食べる人」じゃないんだから…。

司会者に悪意はなかったのだろう。でもふと思った。このセリフが、例えば以下のようなものだったら?

「ご自宅でも簡単に作れますから、レパートリーが増えてお父さんも大助かりじゃないですか」

「あれ?」と思う人もいるはずだ。「ん?お父さん?」と。

毎日の料理に使えるレシピは「お母さん」が喜ぶものーー無意識に内面化してしまっている性役割というのはそういうものだ。当たり前だと思い込んでいたことをこうしてじっくり見つめ直してみると、何も考えずにスルーしていた出来事の中にも新しい発見があると思う。

私は現在、ハフポスト日本版のビジネス部門で働いている。スポンサー企業と一緒に動画や記事を制作するのが仕事だ。後日、企画を考えていたらこの時のテレビの前で感じたモヤモヤを思い出した。

「当たり前を見つめ直すということを、この企画を通じて伝えられないだろうか?」

こうして生まれたのが、8月14日にLIVE配信される番組「この写真、あなたの指は止まりますか?6枚の日常から当たり前をRethinkしよう」(Sponsored by Rethink PROJECT)だ。

ここでは配信に先駆け、この番組を企画した私の思い入れを語ってみたいと思う。

社会はなかなか昭和の成功体験を忘れてくれない。

私は1992年生まれだ。この年齢はいわゆる「さとり世代」に区分される。

私が11歳のころの2003年に発売された村上龍の『13歳のハローワーク』がバイブルだった。その発売当時の帯には、「〈いい学校を出て、いい会社に入れば安心〉という時代は終わりました」と書いてあった。

それを信じていたから、大学を卒業したての頃は夢いっぱいで、「自分のやる気」さえあれば人生はどこまででも行けると思い込んでいた。でも、27歳になり、いくつかの職を経験したり、結婚をしたりする中で気がついたことがある。

国の制度や多数派の意見は、「自分のやる気」だけではどうすることもできないということだ。結局のところ社会は昭和の成功体験を忘れていないし、前時代的な「当たり前」がそこかしこに居座っている。

たとえば、この国では、男女のカップルしか結婚ができない。そして結婚する時はどちらかの姓を捨てなければならず(そして名字を変えるのは96%が女性というデータもある)、「でも最近は旧姓で仕事ができるからよくない?」と深刻にとらえてもらえない。こうした現実に直面するたびに無力感に苛まれるので、「おかしい」と思っても、だんだんと本心を表明することが億劫になってしまっていた。

2020年になって、新型コロナの影響で私たちの生活には強制的にいろんな変化が起き、いろんな議論が生まれた。

「新型コロナ」という敵は共通だけれど、それに対して受ける影響は人によってさまざまだった。外に出て働かざるを得ず、感染の危険性と隣り合わせだという人。事業が打撃を受け、経済的に苦しくなってしまった人。一人暮らしで頼れる人が周囲におらず、外出自粛期間中に鬱になってしまった人…。そして感染して、苦しんだり亡くなったりした人。

予測不可能な現実を前にした時、こうしたいくつもの異なる視点を重ね合わせて問題の本質を炙り出さないと、最適解は見つけられない。それは同質化した集団にはなかなか難しいことだ。だから、多様な人間の異なるバックグラウンドや物の見方を一つに束ねた集団のほうが強い。

まだまだ大変な時期は続くけれど、このパンデミックを、ある面では停滞気味の「当たり前」を打破し、さまざまな立場の人たちが共存できる寛容な社会へと近づくためのきっかけにしないといけない、と思うのだ。

「細かい」「気にしすぎ」と言われても声に出したい。

より多様な視点が社会に求められているこの状況下で、ゴールデンタイムのバラエティ番組で、司会者にいつまでも「お母さんも大助かりじゃないですか」なんて言ってて欲しくない。

「細かい」「気にしすぎ」と言われても、やっぱり感じたことはちゃんと声に出し続けないと、と思う。同じモヤモヤを感じている人とつながることができれば、一人の力ではどうしようもできないことも、少しずつ変わっていくかもしれないから。

8月14日にLIVE配信される番組「この写真、あなたの指は止まりますか?6枚の日常から当たり前をRethinkしよう」は、これまでにはない新しい視点を生かして地域社会の課題解決に取り組む「Rethink PROJECT」によるスポンサードだ。ここで、立ち止まって「当たり前」をもう一度考え直してみよう、というアクションを実践したいと思っている。

ゲストとしてお迎えするのは、YouTubeで発信する等身大のライフスタイルや、個性的なファッション・メイクが人気のタレント・ぺえさん、そして、このコロナ禍の中で、自宅で過ごすのが難しい人に「安全な宿」を提供するためのプロジェクト「ホテルシェルター」をスタートさせたホテルプロデューサーの龍崎翔子さんだ。

コロナ禍で、多くの業界が影響を受けた。そんな中、ぺえさんは、「SNSやYouTubeでの発信はこれまでもやってきたけど、コロナの影響を受けて改めて、セルフプロデュースをする力の大切さ、自分の頭で考えることの大切さを見直しました」という。

日本全国で5つのホテルを経営する龍崎さんは、現在「観光業」の中に位置づけられているホテル産業の新しいあり方を模索するために、「脱観光」を掲げてさまざまな取り組みを進めている。

「一泊・二泊ではなく長期で泊まるのであれば、それは不動産業にもなり得るし、サービスでケアを受けることができる場所だから福祉産業とも捉えることができます」

新しい表現や、ビジネスの手法に果敢にチャレンジしているお二人と会話しながら、「当たり前」を見直すことの大切さを掘り下げたいと思っています。

自分の中に、全く意識していなかった固定観念や思い込みがあったということに、もしかしたらこの日、気がつくかもしれない。視点が変われば、見えてくる世界が変わって、新しいアクションがうまれるはず。皆さんもぜひ、一緒に考えてくれるとうれしいです。

【番組内容】
8月14日(金)19時〜19時45分

この番組は、Sponsored by Rethink PROJECTです。ハフポスト日本版のTwitter、Facebook、YouTubeアカウントの以下のURLで、時間になったら自動で配信が始まります。視聴は無料です。

【LIVE配信参加者募集】

8月14日のLIVE配信では一般参加者を募集します(ZOOM経由でのご参加となります)。 ご希望の方は、以下の応募フォームに必要事項をご記入の上送信ください。先着で内容を確認させていただき、順次概要をご連絡させていただきます。

※締め切り 8月12日(水)

※応募フォーム

https://forms.gle/2yK1xkCCp8RnevFs5

※定員 6名

▼配信URLはこちら

≪Twitter≫
https://twitter.com/i/broadcasts/1DXGyAlYzwVGM
≪YouTube≫
https://www.youtube.com/watch?v=3cVlrHdDjhk&list=UUPXoFTnS4SKXXxw2cdEHgvQ&index=5&t=0s

【出演者】

ぺえさん(タレント)

「ジェンダーフリーの謎のショップ店員」として一躍話題になり、竹下通りで「原宿の母」と呼ばれる。現在、全国公開中の劇場版『ひみつ×戦士 ファントミラージュ! 〜映画になってちょーだいします〜』ではアベコベ刑事役を演じるなど活躍の場を広げ、広い世代から支持を得る。

龍崎翔子さん(ホテルプロデューサー)

L&G GLOBAL BUSINESS, Inc.代表。京都、大阪、湯河原、北海道の富良野と層雲峡に、合計5つのホテルを経営。

【監修】
田中東子さん(大妻女子大学)

[(https://www.huffingtonpost.jp/news/rethink/)

なんとなく受け入れてきた日常の中のできごと。本当はモヤモヤ、イライラしている…ということはありませんか?「お盆にパートナーの実家に帰る?帰らない?」「満員電車に乗ってまで出社する必要って?」「東京に住み続ける意味あるのかな?」今日の小さな気づきから、新しい明日が生まれるはず。日頃思っていたことを「#Rethinkしよう」で声に出してみませんか。