手持ち花火、遊び方指導 能美市消防本部、初の講習

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 コロナ禍に伴い、自宅で過ごす市民が増えていることを受け、能美市消防本部は11日までに、在宅者向けの防火指導を強化した。花火大会が軒並み中止となり、家族で手持ちの花火を楽しむ機会が増加したため、親子を対象とした花火の防火講習会を初めて開催した。引火の可能性がある消毒用アルコールに注意を求める動画の作成や暑中見舞いはがきの郵送にも取り組み、あの手この手で火災の防止につなげる。

 花火の防火講習会は家庭で花火を楽しむ人の増加や、火遊びが原因とみられる火災が昨年1年間に県内の4件を含む424件が全国で起きていることを受け、同本部と市幼少年女性防火委員会が企画した。

 9日夜に市防災センターで開かれた講習会には、市内の年長児が所属する市幼年防火クラブ員と保護者約50人が参加した。

 講師の寺井消防署員が花火を楽しむ際は水を入れたバケツを用意し、花火を振り回したり、燃えかすを放置したりしないことなどを伝えた。子どもたちは指導に従い、持参した手持ち花火を楽しんだ。

 会場では吹き出し花火や打ち上げ花火が約10発上がったほか、辰口消防署員が花火をイメージして作ったプロジェクションマッピングの映像を披露し、参加者を喜ばせた。

 市消防本部はコロナで市民に集まってもらう講習会の開催が難しいことを受け、6月には消毒用アルコールの注意動画を作り、インターネット上で公開。今月11日には市内4千世帯に防火メッセージを記した暑中見舞いはがきを郵送した。

 今月末には住宅用火災警報器の設置を促す動画も作成する。近藤芳功消防長は「家族で手持ち花火を楽しむ例が増え、注意を促したかった。今後もあらゆる手段で防火を訴えたい」と話した。