「レッドブル・ホンダのフェルスタッペンと熾烈なタイトル争いをすることになる」メルセデスF1、警戒強める

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 メルセデスF1チームの代表トト・ウォルフとルイス・ハミルトンは、レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンはタイトル争いの強力なライバルであり、2020年チャンピオンの座をつかむのは簡単ではないと予想している。

 メルセデスは開幕から4連勝を挙げたが、シルバーストンでの2戦目である第5戦70周年記念GPでタイヤに苦しみ、フェルスタッペンに敗れた。

 F1の依頼で、ピレリは70周年記念GPに第4戦イギリスGPより一段階軟らかいタイヤの組み合わせを持ち込んだ。イギリスGPでタイヤが壊れるトラブルが発生したため、ピレリは内圧を高く設定、さらに第5戦の週末では1週間前のレースよりも気温が上がった。こういった条件の組み合わせがメルセデスに大きな影響を与えたものと考えられる。

「私はこの状況を楽しんでいる。誰もが今年はメルセデスにとって楽勝のシーズンだと言っていた。だが、楽勝などではない」とウォルフが語ったとBBCは伝えた。

「(70周年記念GPでは)我々のマシンは最速ではなかったし、2番目に速いマシンですらなかった」

「気温が高い時、他チームとのギャップはそれほど大きくないという兆候は以前からあった。しかし、単に気温が上がったから、という考え方は少々安易すぎる。我々のマシンがハイダウンフォースのマシンであることに起因している」

「コンディションが変わり、パラメーターが変化し、つまり気温が上がり、コンパウンドがソフト寄りに変わり、内圧が上げられた時、レッドブルのマシンが非常に速いということを認めなければならない」

2020年F1第5戦70周年記念GP 優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)と3位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)

 フェルスタッペンはこの優勝により、ドライバーズランキングでバルテリ・ボッタスを抜いて2位に浮上した。ランキングトップのハミルトンとの差は30ポイントだが、フェルスタッペンが開幕戦でトラブルによりリタイアしていなければ、もっとポイント差は少なかったものとみられる。ウォルフは、この点を指摘しつつ、フェルスタッペンはタイトル争いの強力なライバルであると語った。

「F1にとっても、我々チームにとっても、非常にエキサイティングなことだ。我々はチャレンジを受け入れる。戦うことを愛しているのだ。彼らは強力なライバルであり、マックスは非常に優れたドライバーだ」

「3人がタイトルを争う、タフなシーズンになるだろう。私はバルテリを除外するつもりはない。今シーズンはあと10戦ほど残っている。リタイアすればポイント差が一変する。2週間前に多くの人々が考えていたよりも、ずっと面白いシーズンになるはずだ」

 ハミルトンは、フェルスタッペンからのチャレンジを歓迎すると語っている。

「素晴らしいことだ。こんな風に彼らが挑戦してくるレースを僕は望んでいる。今回のレースには興奮した」

「レースになると、レッドブルはかなり近づいてくる。今回は僕らよりも強かった。今後のレースでどうなるのか興味深いよ。もちろん彼らを注視していく。彼らを見守りつつ、前進するために努力する。簡単なことではないだろうけどね」