【MLB】大谷翔平の驚異の本塁打量産ペースとは? 最多の松井秀氏を遥かに凌駕しトラウトに匹敵

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

日本人通算600号の本塁打を放った大谷だが、そのペースは群を抜く5試合、17.16打数に1本

10日(日本時間11日)に行われた本拠地アスレチックス戦で4号同点2ランを放ったエンゼルスの大谷翔平投手。「5番・指名打者」で先発出場すると、2点ビハインドの6回1死一塁で右腕のトリビーノの初球をバックスクリーン右へと運んだ。これがメジャー通算44本目のアーチ。日本人通算本塁打で4位の井口資仁氏(現ロッテ監督)に並び、3位の城島健司氏(現ソフトバンク会長付き特別アドバイザー)の48本にも4本差と迫った。

そして、この大谷の本塁打は日本人メジャーリーガーが放った通算600本目のメモリアル弾にもなった。1998年4月28日のブルワーズ戦で、当時ドジャースに在籍した野茂英雄投手が日本人としてメジャー初本塁打を放ち、そこから22年で日本人通算600本に到達した。

最多はヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏で175本塁打。続いてマリナーズなどで3089安打を放ったイチロー氏(現マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)が117本で続き、城島健司氏の48本、大谷と井口氏の44本と続く。ただ、その本塁打の量産ペースは、大谷が群を抜いている。

日本人最多となる175本塁打を放っている松井秀氏は1236試合、4442打数で175発。1本の本塁打を打つのに7.06試合、25.38打数を要した計算になる。2位のイチロー氏は日本人最多の2653試合、9934打数で117発。1本の本塁打が出るまでには22.68試合、84.91打数かかる計算となる。

日本人ダントツの早さで本塁打を量産する大谷、日本人最多の松井秀喜氏をも圧倒

では、大谷はどうか。自身メジャー通算44本塁打目を放ったアスレチックス戦で打者として221試合目の出場で、ここまで755打数に立っている。1本の本塁打を放つのに、わずか5試合、17.16打数しかかかっていない。松井秀氏を大きく上回り、日本人では、やはりダントツのペースで本塁打を量産しているのだ。

ちなみに、大谷のエンゼルスのチームメートで3度のア・リーグMVPに輝いているマイク・トラウト外野手は、ここまで1212試合、4394打数で通算292本塁打を放っている。1本の本塁打を打つのに要するのは4.15試合、15.04打数。大谷の本塁打ペースは多少は劣るとはいえ、トラウトにも迫るの数字となっている。

【日本人の本塁打ペース一覧】
1 松井秀喜 175本(1236試合、4442打数)
7.06試合/本 25.38打数/本

2 イチロー 117本(2653試合、9934打数)
22.68試合/本 84.91打数/本

3 城島健司 48本(462試合、1609打数)
9.63試合/本 33.52打数/本

4 井口資仁 44本(493試合、1841打数)
11.20試合/本 41.84打数/本

5 大谷翔平 44本(221試合、755打数)
5試合/本 17.16打数/本

6 福留孝介 42本(596試合、1929打数)
14.19試合/本 45.93打数/本

7 青木宣親 33本(758試合、2716打数)
22.97試合/本 82.30打数/本

8 松井稼頭央 32本(630試合、2302打数)
19.69試合/本 71.94打数/本

9 新庄剛志 20本(303試合、876打数)
15.15試合/本 43.80打数/本

10 田口壮 19本(672試合、1369打数)
35.37試合/本 72.05打数/本

11 岩村明憲 16本(408試合、1545打数)
25.5試合/本 96.56打数/本

12 野茂英雄 4本(233試合、485打数)
58.25試合/本 121.25打数/本

13 川崎宗則 1本(276試合、633打数)
ダルビッシュ有 1本(53試合、99打数)
石井一久 1本(98試合、164打数)
前田健太 1本(139試合、176打数)
筒香嘉智 1本(13試合、44打数)
吉井理人 1本(151試合、204打数)(Full-Count編集部)

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