余命3年のがん患者に、カンニング竹山が感銘「マイナス面を喜びや幸せに変える生き方すごく素敵」

ABEMAが、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

2020年8月10日(月)夜9時からの放送では、大腸がんを患い、医師から“余命3年”の宣告を受けながらも、残された時間を全うするべく、『1000日後に死ぬ力也』と銘打ち、ニコニコ動画で配信を続ける力也さん(42)をゲストに迎え、その原動力に迫るとともに、余命宣告の是非や命との向き合い方について議論した。

番組冒頭、テレビ朝日・平石直之アナウンサーから、余命宣告について「もし分かるなら聞いておきたいですか?」と問われた、番組MCでお笑い芸人のカンニング竹山は、「個人的に聞いておきたいという考えです」と回答。続けて、竹山は、余命3年の宣告を受けた力也さんに対し、「現代医学を批判する訳ではないですけど、余命3年と言っても『いや、それまだ分からないよね?』っていう。人間の身体って気力とかもあってどうなるか分からないし、余命宣告を受けてもそれより長く生きている人もいますから、好きな事をやってもらいたいと思います」と、前向きなエールを送った。

大腸がんを患う力也さんは、余命宣告を受けた時の状況について、「新しい病院に行った際、『がんの転移があります。ご家族を呼んでください』と言われたので、『あ、これはダメだな…』と思いました。なので、僕から『どれぐらい生きられますか?』と聞きました。そうすると、お医者さんから『言っていいんですか?3ヵ月から半年。最長3年です』と告知を受けました」と、振り返りました。また告知を受けたことによる変化について問われると、「僕は結構落ち込みやすい性格で、元から鬱を持っています。だけど、余命宣告を受けてから、鬱は治りましたね。今はもうめちゃくちゃ元気なんですよ。もう前を向いて動くしかないので。くよくよ迷ってられないっていう気持ちになれたのは良かったです」と、打ち明けた。さらに力也さんは、「僕が死んだ後に迷惑をかけたくないと思っていて、身辺整理で要らないものはどんどん捨てたり、サブスクリプションの契約も全部解約しました。あとは、今のうちに遺影を撮ったり、彼女との思い出写真も撮りました。また、抗がん剤治療が始まると精子に奇形が混ざってしまうという事で、精子の冷凍保存にも行きました」と赤裸々に告白。さらに、今月30日には付き合って14年になる彼女との結婚式を控えており、「2人で結婚式だけでもやろうと考えている」と自らの配信チャンネルで明かしたところ、これを聞いたリスナーから「全部こちらの方でやってあげる」という反響があり、式場や費用などがプレゼントされたエピソードを涙ながらに語った。これを聞いた竹山は、「力也さん、ニコ生やっててよかったですね。インターネット上で、彼女以外のリスナーさんと素敵な関係性が作られた。インターネット上だけど“人間対人間”の関係ができたね」と、言葉をかけた。

途中からは、力也さんの彼女である薄子さんも番組に中継出演。現在の心境について、「今は毎日がジェットコースターのように進んでいて、驚きの連続です。落ち込むよりも、毎日を楽しく過ごしていこうと2人で決めているので、楽しく笑って毎日を過ごそうという想いです」と語りました。2人の前向きな姿勢に対し、黒肌ギャルユニット『blackdiamond from2000』のリーダーとメインボーカルを務め、そのカリスマ性から“令和最強ギャル”との呼び声も高いあおちゃんぺが、「もし私が余命宣告されたら、落ち込んで受け入れられないと思う。すぐに『今ある時間を楽しく過ごそう!』と気持ちを切り替えられたんですか?」と質問すると、薄子さんは「最初はショックで泣きわめいちゃったんですけど、力也さんが『前向きにこれから楽しく過ごして行こう』と言ってくれたので、私も気持ちを切り替える事が出来ました」と打ち明けた。

できることを精一杯楽しむ2人の価値観を受けて、竹山が「余命3年と言っても、必ずしも3年という訳ではないし、寛解する可能性もゼロじゃない。もっともっと長く生きて、『あの時なんだったんだろう?』ってなる可能性も、ある訳じゃないですか。『2人の将来まだ分かんないよ?』っていう想いが僕にはあるんですよね。あと、人間なんていつ亡くなるか分からないし、僕だって病気を宣告されて力也さんと同じ立場になるかもしれない。だから、『病人になった時に我々はどう生きていくのか?』っていうのを考える事があるんですけど。そうなった時に、『僕は力也さんたちみたいな生き方っていうのが指標になるんじゃないかな?』とずっと思っていて。自分が宣告された時に、『そうやって明るく生きられるだろうか?』って。でも明るく生きて行かないと『人生もったいなくないか?』っていう。だからそうなる為にどうしたらいいのか学んでいきたいですよね」と、力也さんと薄子さんに感謝を述べた。

これを聞いた力也さんは「1日1日、本当に無駄にできない生き方が出来ているので、逆にめちゃくちゃ楽しいです!」と笑顔を見せ、「僕は10年間ニコニコ生放送で配信をしていて、そこで出会ったリスナーさんたちとも10年の仲。僕にとっては“友達”なんです。リアルには友達はいないんですけど、インターネット上には何千人も友達がいるっていう状態で。なら、真っ先に伝えたいなって思ったのはリスナーで。僕が今回こういう事になったので、不謹慎にとられるかもしれないですけど、『これは配信のいいネタになる』って思いました。死ぬまで配信をやろうって思って(笑)」と話した。竹山は「本当に最後の最後まで配信をやってほしい。そのポリシーが良い。マイナス面を表に出しながら、それを喜びとか幸せに変えるのは、すごく素敵な生き方だと思うんですよね。芸人をやっていると、我々もそういう生き方を選ばなければいけないので、だからずっとやってほしいです。力也さん、3年後に『アベプラ』出てくださいね。『何でまだ力也さん元気でやってんのよ(笑)』と冗談言いたいので。その約束で抗がん剤治療頑張ってください」と呼びかけ、力也さんも「わかりました、その時は頭をはたいてくださいね」と笑顔で応じた。

本放送の様子は、現在も「ABEMAビデオ」で配信中。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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