声を掛けるのは怖かったが… 銀行で改装作業中の男性 特殊詐欺被害防ぐ

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池園署長から感謝状を受け取る山本さん(左)=浦上署

 浦上署はこのほど、特殊詐欺被害を防いだとして、屋外広告美術業ヤマモト(諫早市)の山本洋介社長に署長感謝状を贈った。
 同署と山本さんによると7月8日夕、十八銀行本原支店に60代の高齢男性が来店。メモ紙を見ながら現金自動預払機(ATM)の前で「どこに振り込めばいいですか」などと携帯電話で話していた。山本さんはそばで改装作業中だった。不審に思い、電話中の男性に手で合図をしたり、耳元でささやくなどして切るように説得。知らせを受けた支店長が交番に通報した。
 男性の携帯電話には「有料サイトの未納料金があります」と「NTTファイナンスサポート」を名乗るショートメールが届いた。記載された番号に電話したところ、約16万円振り込むよう求められたという。
 池園直隆署長は「銀行員以外の人が詐欺を疑って声を掛けるのは勇気がいる。おかげで1人救えた」とたたえた。山本さんは「初めてのことで声を掛けるのは怖かったが、未然に防止できて良かった」と話した。