ウーバーイーツ・ウォルト海外勢2社が北海道上陸!

けいナビ

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今週のテーマは、出前代行サービス。札幌ではことし、ウォルト、ウーバーイーツと、2つの宅配代行サービスが相次いで参入した。
ウォルトはフィンランド発祥の出前代行サービスで、北欧を中心に世界22カ国で展開。ことし3月に日本に上陸し、6月に札幌に参入。広島に次いで国内2カ所目だ。

遅れること1カ月。アメリカ発祥のウーバーイーツが札幌でサービスを始めた。ウォルトとウーバーイーツは、客・レストラン・配達員の3つをマッチングさせるサービス。それぞれ独自のシステムを持っていて、注文が入ると、客とレストランの位置や、料理が完成する時間などから最も効率的な配達員に依頼が入る。

こうした出前代行サービスは、東京を中心に各都市で人気が広がっていたが、札幌への参入は比較的遅かった。その大きな理由は、雪。配達員は自転車を使うことが多く、雪が積もる冬の期間は出前が難しいとされていた。

ウォルトジャパンの新宅暁さんは「ウォルトは雪国であるフィンランド発祥のサービスで、雪の配達には自信がある。例えば、車での配達の割合を他の県や国に比べて高める方法などがある」と話す。
ウーバーイーツ日本代表の武藤友木子さんは、「10月以降は車を使った配送業者に配達パートナーの一員として加わってもらい、雪の問題を解決していく」と話す。

出前代行の配達員は、ウォルトやウーバーイーツのカバンを背負ってはいるが、基本的に社員やアルバイトではない。扱いは、個人事業主だ。すきま時間などを活用し、バイト感覚や副業として働く人がいる一方、専業化を視野に働く人もいる。配達員は、勤務時間ではなく配達件数ごとに報酬が支払われる仕組みで、距離などに応じて追加の報酬が支払われる。ウォルトの場合、事前に勤務時間を予約すれば配達が少なくても1時間当たり最低950円が保証される仕組みもある。

ウォルトの配達員、大塚元博さん。元々研究職として働いていたが、ことし退職し、ウォルトの配達員を始めた。大塚さんの趣味は自転車。新型コロナウイルスの影響が出るまではほぼ毎月イベントに参加していた愛好家だ。

大塚元博さん。1日100キロ走るのは苦にならないという

大塚さんは昼と夜のピークに数時間ずつ働くことで、1日1万円前後の報酬を得ている。取材時点で一番稼いだ日は、23件運んで1万3,000円程度だという。一方で、個人事業主としてのリスクもある。ウォルトの場合、事故などに備えて自分で保険に入る必要がある。大塚さんは「事故などで働けなくなったときの保険なども考えなければならない」と話す。

一方で、加盟するレストラン。ウーバーイーツに加盟した白石区のパンケーキ店「カノンパンケークス」は、これまで店内での提供しかしてこなかったが、ウーバーイーツからの誘いを受け、参加を決めた。

課題となったのは、どのように包装するか。温かいパンケーキとクリームを分けるなどの工夫を重ねた。容器などの費用がかかるため、店内より200円高い価格設定だ。諏佐店長は「スタッフで実際に運んで走り回ってみて包装を考えた。新しい気持ちで楽しみにしている」と話す。

一方のウォルト。この日は新たに参加を決めたスープカレー店「奥芝商店」との打ち合わせ。加盟する店では、プロのカメラマンが商品を撮影する。アプリのデザインや料理の写真は、ウォルトのこだわりのポイントだ。すると、ウォルトの担当者がカレーパンのメニューを発見。ウォルトではパンの人気が高いことから、メニューへの追加を提案した。

ウォルトジャパンの新宅さんは、「ウォルトはテクノロジー企業と称している企業。データに基づいた提案に力を入れている。単にデリバリーを作業的にやるのではなく、そういうところも店に伝えながらメニューを作っている」と話す。ウォルトへの登録に初期費用はかからず(タブレット代など別途必要)、売り上げの30%を支払う仕組みだ。

スープカリー奥芝商店駅前創成寺の太田拓也店長は「店内の売り上げも結構厳しくて夜の営業が特に厳しいので、3割~4割はテークアウト・出前で出てほしい」とウォルトへの登録に期待を寄せている。さらに、ウォルトジャパンの新宅さんは「新規の客の獲得に貢献できる。ウォルトのリサーチでは、売り上げの91%が、ウォルトがなければ存在しなかった注文だというデータも出ている」と話す。

アプリに登録される店の種類や豊富さは、競合との差別化につながる。地域ならではの店をどれだけ取り込めるかがカギとなりそうだ。
(2020年8月15日放送 テレビ北海道「けいナビ~応援!どさんこ経済~」より) 過去の放送はYouTube公式チャンネルでご覧になれます。
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