飛沫感染の防止に卓上用間仕切り、戸田の会社が開発 仕切るポリ袋は使い捨て可能、除菌など不要に

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「卓上用の間仕切りはポリ袋を付け替えられるので衛生的」と話す金杉友規宗社長(左)ら

 埼玉県戸田市美女木の株式会社「健康管理推進協会」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立ててもらうため、医療機関などで使われるついたて(パーティション)を改良した卓上用間仕切りなどを開発した。

 開発された商品名は「透明仕切り君」。病院などでよく見掛けるカーテンのついたてを卓上サイズに小型化し、専用のビニールシートのほか、市販のポリ袋が簡単に取り付けられるように設計されている。

 間仕切りとなるポリ袋はパイプの上からすっぽりと覆いかぶせることができ、使うたびに捨てることが可能。そのためアルコール除菌などの手間が不要で、「窓口業務で使いたいと企業からの問い合わせが増えている」と金杉友規宗社長(40)。骨組みのパイプはアルミ合金製で、重量はわずか430グラム。そのため持ち運びが楽で、設置するのもワンタッチ。多少雑に扱っても壊れる心配がほとんどないという。

 直近では医療現場の声を反映して、折り畳み式のトールタイプ(大型間仕切り)も開発。こちらは医療用のついたてと同じ高さ(約180センチ)で、内側に入る人の三方がビニールシートで囲われ、正面のシートのすき間から両腕だけを外側に出すことができる。開発担当の後藤修一さん(54)は「医療従事者がPCR検査などを行う際に、ウイルスの飛沫(ひまつ)感染のリスクを少しでも抑えることができれば。アルミ製で軽量なので、どこでも簡単に設置できる」と自信を見せる。

 同社はもともと1984年、金杉社長の父、宗司氏が医療機器のレンタル・リース会社として東京・本郷で創業。東日本大震災が発生した2011年3月に戸田市に営業拠点を移し、15年に友規宗氏が後を継いだ。

 長年、健康診断で使われる医療器具を中心に開発を進めてきたが、同震災を機に避難所用のついたて(組み立て式個室)などの商品化にも注力。「体育館などの避難所では顔も知らない他人と隣り合わせで、起き上がったら中が丸見え。そのストレスは相当なもの」と避難所生活の実態を語る金杉社長。長期化すれば健康への2次的被害も想定されるため、「このコロナ禍でもし避難所で必要とされれば、3密を避けつつ、外からの視線が気にならないプライベート空間を提供したい」と自治体に無償で貸し出すことも視野に入れている。

 問い合わせは、同協会(電話048.422.3862)へ。