馬毛島基地建設、地元理解得る努力強調 防衛相

 米空母艦載機の陸上離発着訓練(現在は硫黄島で実施)や事実上の空母「陸自のいずも型護衛艦」への搭載機・最新鋭ステルス戦闘機F35B(短距離離陸、垂直着陸)の操縦訓練などの基地と活用を計画している鹿児島県・馬毛島への基地建設について、河野太郎防衛大臣は11日の記者会見で「(地元に対し)丁寧な御説明を続けていくということが重要だと思っている」とし「工事着手から工期は4年程度と見込んでいるが、いつ頃までにというのを現時点で申し上げるのは困難。しっかり地元の御理解を得られるように、丁寧な説明をしながらやっていきたい」と地元理解を得る努力をしていくと強調した。

 河野大臣は、馬毛島基地について「南西諸島の防衛というのが日本の安全保障上極めて重要になってきている中で、物資の集積をはじめ、南西諸島防衛のための様々な訓練をそこで行えるというのは非常に重要と思っている」と述べた。

 また河野大臣は「海上自衛隊の燃料補給、その他補給も馬毛島で行うことができれば、非常に効率的な運用をすることができるようになると思っている。そういう意味で、南西諸島防衛の要の一つになるのではないかと思って期待している」と語った。

 政府は馬毛島に滑走路2本(約2.4キロメートルと1.8キロメートル)と格納庫、燃料施設などを計画している。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース