【セリエA】C・ロナウドとの不和、たばこの苦情…なぜサッリは解任されたのか?

ユベントスはUEFAチャンピオンズリーグのリヨン戦に敗れた直後、マウリツィオ・サッリ監督解任を発表した。セリエAのタイトル獲得にも関わらずなぜサッリは解任されたのか。原因となった出来事をいくつか見てみる。

C・ロナウドとの関係
サッリ監督がトップの座についた当初から、クリスティアーノ・ロナウドはあまりいい反応をしていなかった。昨年11月のACミラン戦では途中交代となった際、サッリに向かって「なんだよ!」と叫んだことが話題に。サッリはこの一週間で2度C・ロナウドに怒鳴られており、両者の軋轢が浮き彫りとなった。

“ヘビースモーカー”サッリ
チェルシー時代にはたばこの吸い殻を口に咥えている姿がよく見られたサッリ監督。イタリアでもたばこを楽しんでいたが、ユーベの何人かの選手と問題を引き起こしてたようだ。イタリアメディアによると、ドグラス・コスタはサッリがドレッシングルームに入ったとき漂うたばこの臭いにイライラしていた模様。ジョルジョ・キエッリーニも「サッリと話した後はシャワーを浴びる必要がある」と言っていたようだ。

ユーベの哲学に合わない戦術
キエッリーニが“閉鎖的”と揶揄したサッリの戦術は、ファンや選手に快く思われていなかったようだ。チェルシー時代に“サッリ・ボール”という名で定着したスタイルは選手全員が連動して動くもので、C・ロナウドも前線から献身的なプレーを求められる事に。選手が納得しないまま走り出したサッリ政権は浸透までに時間が掛かり、クラブもまた61歳イタリア人監督に権限を与えようとしなかった。

チャンピオンズリーグの絶望
歪な形をしたままセリエAを優勝しユーベは、チャンピオンズリーグ決勝Tも1stレグこそ敗れたものの、ホームでの2ndレグでは勝ち進める自信を持っていた。ところが、開始早々にPKで失点したことでプランが瓦解。C・ロナウドの健闘虚しくアウェイゴール差で敗退に終わり、サッリ政権に終わりを告げる最後の釘となった。

なぜサッリは解任されたのか

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