【新型コロナ】12日の神奈川県内、新たに66人感染 クラスター施設で拡大

 新型コロナウイルスの感染再拡大を巡り、神奈川県内で新たに未就学~80代の男女66人の感染が確認された。うち35人が感染経路不明。川崎市内の医療機関に救急搬送された80代女性(東京都在住)は重症という。

 厚木市では、市立依知南小学校に通う10歳未満の女子児童と、30代と40代の女性教諭2人の感染が判明。同校の感染者は計5人となり、県はクラスター(感染者集団)の可能性があるとして児童ら約30人の検査を実施している。同市では未就学の男児2人の感染も確認された。

 横浜市では、クラスターが起きた横浜労災病院(港北区)の30代男性看護師が感染。同病院の感染者は患者4人を含む計10人となった。両親が陽性だった4人きょうだいの家庭内感染も判明し、うち女子中学生は発症前日に運動系の部活動に参加。市は校内の接触者を検査するとしている。

 川崎市では、クラスターが起きた幼児教室勤務で陽性とされた40代女性の同居家族の女子中学生が感染。相模原市でも、クラスターが発生した有料老人ホーム(南区)の50代女性職員が感染した。同施設の感染者は19人となった。

 横須賀市では、院内感染があったとみられる市立うわまち病院に入院している患者の家族、葉山町では県警高速隊の40代男性巡査部長の感染が判明した。同隊の感染者は4人目という。

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