【高校野球】休校期間も動画や手紙で・・・選手と監督の絆で挑んだ最後の夏。

3年生はマネージャー合わせて6人。部員数が少ないチーム状況ながらも、昨秋県大会ベスト16の庄原実業高校は、学校史上初の「県大会ベスト4」を目標に掲げて練習に励んでいました。

ところが今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、新学期早々学校は休校。部活動も休止を余儀なくされました。

野球ができなくなり、落ち込む選手たち。3年生にとっては高校野球引退がかかった最後の夏が迫っています。そんな不安と焦りを抱えた選手たちに、手を差し伸べたのは篠原凡(しのはらぼん)監督でした。

篠原監督がまず行ったのは動画の撮影。選手たちが自宅でも自主練習ができるように、“YouTubeのような感覚で見てもらおう”と、コーチと協力して撮影した動画を選手たちに送ったのです。

撮影した動画は合計20本以上にのぼるといいます。そして選手たちにとってこの動画は、休校期間の肉体的なトレーニングはもちろん、精神的な支えにもなったと話してくれました。

(吉森主将)「これをやっておけば、いざ練習始まったときにケガもなくみんなと楽しく野球ができると思いながら家でやって頑張っていました。」

さらに甲子園出場につながる選手権大会の中止が発表されたときには、監督直筆の手紙を選手たちへ送りました。

(篠原監督)「直接だと言えないこともあるので、あえて手紙にして伝えました。」

ほどなくして、広島県高校野球連盟は代替大会の実施を決定。

キャッチャーの林選手は大会前に、「自分たちができることはプレーで恩返しすることだと思う」と語ってくれました。

監督からの心のこもった動画と手紙。その想いをまっすぐに受け止めた選手たちが挑んだ最後の夏。

前代未聞の状況下で、今年はどんなドラマが繰り広げられたのでしょうか・・・?

8月16日(日)午前10時00分~10時52分放送

広島県高校野球大会特別番組 「夏詩2020~ぼくらのキセキ~」

ナビゲーター:甲斐心愛(STU48)

番組では、広島独自大会にエントリーした90校 88チームの戦いのダイジェストから「ラストミーティング」など舞台裏まで、今年の球児たちの夏を余すことなくお届けします。

© 広島ホームテレビ