離婚するときに備えて、旧姓の口座は持っておいた方がいい?

©株式会社オールアバウト

旧姓の預金通帳はどうしてますか? もしものときのために旧姓のまま持っていたほうがよいのでしょうか? 結婚後の通帳と家計管理について解説します。

苗字が変わったら名義変更をしましょう

入籍後に苗字が変わったら、なるべく早めに名義の変更の手続きをしましょう。銀行口座の名義変更は、「いつまでにしなければならない」といった期限はありませんが、変更せずにそのまま放置していると、いざというときに取引がスムーズにいかないことが起こります。

旧姓預金通帳の思わぬデメリット

銀行の預金通帳は法令に基づき、名前・住所・生年月日を確認して銀行口座が開設されます。入籍により苗字に変更があった場合、通帳の苗字の変更をする必要があります。変更する際は「現在」の名前・住所が確認できる書類が必要になります。

10年間取引のない「預金」は、2019年1月から休眠預金等活用法にもとづく「休眠預金」となり、預金保険機構に移管されます。移管される預金は、普通預金だけでなく、定期預金、貯金、定期積金などがあります。

移管された後の預金は、ご自身の取引銀行で一定の手続きをすることで引き出しができます。

預金保険機構に移管後、預金を引き出す際に必要な書類があります。預金通帳と印鑑、本人が確認できる資料(運転免許証等)などの手続きを経て、払い戻しすることができます。

このとき、銀行へ届けてある名前や住所と持参した書類と照合ができないと、追加資料が必要となる場合があります。

自分のお金はキチンと確保したい

自分が稼いだお金はしっかり確保したいと思う方も多いと思います。20~40代の既婚男女へのアンケートによると、結婚後、およそ6割の男性が「夫婦の貯金として家庭に捧げた」と答えているのに対し、6割の女性は自分が独身時代から貯めてきたお金は 自分の蓄えとしてしっかり確保したいと考えています(ゲンナイ製薬調べ)。

独身時代の預金と結婚後の家計をキチンと分けることは、家計の運営上も良い考え方だと思います。

独身時代の財産はキッチリ管理しよう

入籍後の苗字に変更したからといって自分の預金であることには変わりがありません。苗字を変えた後は家計と独身時代の預金をごっちゃ混ぜにしないための、預金の管理が重要になります。

独身時代に貯めた預金額をパートナに話さずにしっかり自分で管理する家庭、全てオープンにして世帯で管理する家庭、それぞれのメリットデメリットを挙げてみました。

1. 独身時代の二人のお金を合わせて一括管理をする

世帯財産の全てが一括で管理できることがメリットです。しかし、自分が独身時代に貯蓄したお金だが、自分のためだけには使いにくくなる点で、ストレスを感じてしまうこともあります。

2. 独身時代のお金は別々に管理する

自分の財産という金銭感覚が保たれ、自分のために気兼ねなくお金が使えるのでストレスがないことがメリットです。ただし、家計からは出してもらいにくい、パ―トナーに言いにくいからといって、独身時代の預金ばかり使っていると、あっという間に無くなってしまう恐れもあります。

名義を変更したら離婚の財産分与の対象になるの? 独身時代のお金は特有財産

離婚が頭をよぎったとき、一番初めに心配するのは「お金」のことです。あのお金があったら、と後悔したくはないですよね。

また、名義変更した通帳のお金も財産分与の対象になってしまうのでは? それなら、旧姓のままにしておきたいと考えてしまいますね。

離婚の話し合いの中の一つに財産分与がありその対象は、婚姻後に夫婦が共同で形成した資産が対象です。独身時代の貯蓄は「特有財産」といって個人の財産のため財産分与の対象になりません。

しかし、家計のお金と一緒の通帳で管理していた場合は判断が難しくなります。ですから、独身時代の預金をしっかり確保するためには、入籍後に名義変更していたとしても、家計とは別にしてご自身が管理をすることが重要です。

独身時代の預金口座を旧姓のままにしている場合、思わぬデメリットもあります。早めに変更をして、家計と分けて管理をすることをおすすめします。

※参考資料:離婚するときに備えて、旧姓の口座は持っていた方がいい?(https://allabout.co.jp/gm/gc/484524/)記事下段に記載

(文:小山 智子(マネーガイド))