《有終の甲子園》桐生第一 接戦に勝機 二枚看板で盤石の継投

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県高校野球大会で優勝し、ガッツポーズする蓼原
県高校野球大会でチームトップの12打点を挙げた星野

 新型コロナウイルスの影響で中止となった選抜高校野球大会の出場校が招待される2020年甲子園交流試合第5日が16日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われ、群馬県の桐生第一が第1試合(午前10時)、健大高崎が第2試合(午後0時40分)に出場する。今夏の県大会を12年ぶりに制した桐生第一は、昨秋の近畿大会8強の明石商(兵庫)と、昨年11月の明治神宮大会準優勝の健大高崎は21世紀枠の帯広農(北海道)と対戦。ベンチ入りメンバーは全員3年生の両校が、念願の聖地で最後の試合に挑む。

 桐生第一の今泉壮介監督が勝利の鍵とするのは、投手陣だ。明石商の主戦右腕中森俊介は、最速151キロの直球に加え、変化球の精度も高い。指揮官は「簡単に点は取れない。大量失点すると取り返せない分、うちの投手が最少失点で粘ることが大切」と語る。

 今夏の県大会は全5試合に複数投手が登板し、チーム防御率は1.98と安定。明石商の強力打線に対しても、盤石の継投策で挑む。抜群の制球力で打たせて取る左腕宮下宝と、最速145キロの本格派右腕蓼原慎仁が二枚看板。加えて、右横手の大塚陸翔らタイプの異なる投手で打者の目線を変えるつもりだ。

 打線も、今夏の県大会でチーム打率3割5分7厘と活発。準決勝の前橋商戦では最速145キロの好右腕橋本優雅から14安打を放ち、決勝の健大高崎戦ではプロ注目左腕下慎之介から6点を奪った。

 中でも下位打線の活躍が目立つ。決勝で満塁本塁打を放った7番星野綜汰は、5試合でチームトップの12打点。8番鈴木陵斗も打率5割と当たっていた。星野は「甲子園でも3、4番はマークされる。自分たち下位打線がしっかりつないで、得点する」と意気込む。

《明石商》151キロ右腕中森ら投打にプロ注目

 昨夏まで3季連続で甲子園出場。昨年は春夏連続で4強入りした。今夏の兵庫県大会は5回戦(準々決勝)で神戸第一に敗れたが、主力は先発メンバーを外れていた。

 1年夏から甲子園を経験するプロ注目の選手が投打にそろう。主戦右腕中森俊介の直球は、最速151キロ。1番来田涼斗主将は甲子園通算3本塁打を誇る。打線は犠打やヒットエンドランなど多彩な攻撃が得意。