陸上とフェンシングの二刀流 滋賀の中2男子、脚力が突きのスピードに生きる

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剣を手に構える深尾さん。剣を操る手首は毎日、鍛えるという(大津市におの浜4丁目・県立体育館)

 相手の動きを読み、隙を見つけた瞬間、鋭く剣で突く。「フェンシングで瞬時に判断する感覚は、陸上で身についたもの」。小学生の時から滋賀県内の陸上の大会で好成績を残してきた葉山中2年の深尾俐瑠紀(りるき)さん(13)=栗東市出庭=は、フェンシングにも挑み、両競技で全国大会を目指している。

 「勝ち負けがはっきり分かるスポーツが好き」といい、小学4年から、栗東陸上教室に入り、陸上に打ち込んでいた。全国小学校陸上競技交流大会の地方大会で、小学4、5年の時に100メートル走で1位、小学6年の時は80メートルハードルで2位を記録した。

 県の次世代アスリート育成プロジェクトで、小学6年の時にフェンシングを初めて体験し、道具を使うスポーツに新鮮さを感じた。剣を素早く突くことができた時の面白さに魅了され、次第に「強くなりたい」と夢中になった。県フェンシング協会の滋賀ジュニアフェンシングクラブに所属し、県立体育館(大津市)などで技術を磨く。

 フェンシングでは、陸上で鍛えた脚力も強みになり、剣を突くスピード力につながった。同協会の畑中正道事務局長は「体験当時からフェンシングに必要な筋力のベースがしっかりあった」と振り返る。

 陸上は中学では棒高跳びにも取り組み、昨年10月の県秋季総合体育大会で自己ベストの2メートル30センチをマークし、手応えを感じている。

 1日に二つの競技のトレーニングをこなすこともあるが、「それぞれ目標があるから気持ちを切り替えるのは難しくない。両方の競技で成長していきたい」と力を込める。

昨年の県中学校秋季総合体育大会で棒高跳びの自己ベストをマークした深尾さん(深尾さん提供)