青方小校区 危険箇所を点検 新上五島・住民有志

通学路の危険箇所を点検する参加者=新上五島町

 長崎県新上五島町の住民有志が、同町中心部の町立青方小の校区で月に1回、危険箇所点検を目的にパトロールしている。「青方っ子サポート隊」と銘打ち、地道な活動を続けている。
 パトロールは2005年度、学校を拠点とした地域教育力の向上を図る県教委の事業の一環でスタート。当初は町立上五島中校区を対象としたが、その後、青方小児童の保護者を中心に地域住民も加わって継続。大曽、相河、船崎の3地区でも別に実施している。
 青方っ子サポート隊は毎月第2日曜日の夕方、2、3班に分かれ、通学路や公園を巡回している。15人程度が参加し固定メンバーはいない。これまで通学路の側溝のふたが壊れているのを見つけ、町に補修を求めたことがあったという。
 当初から参加している町職員の三村圭司さん(52)は「他の職場の人たちと情報交換ができる機会。子どもたちが安心して育っていける環境をつくりたい」。
 パトロールは、新上五島署上五島駐在所の警察官が同行することもある。同署の入江勝明刑事生活安全課長は「事件事故予防につながる。地域住民との連携は不可欠なので、長く続いてほしい」とした。

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