F1スペインGP木曜会見(2):新型コロナから復帰のペレス「誰もが感染するリスクがある」一部報道に苦言

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 新型コロナウイルス感染症の陽性反応を受け、F1第4戦イギリスGPと第5戦70周年記念GPの2戦を欠場したレーシングポイントのセルジオ・ペレス。8月13日に行われた再検査で陰性の結果が出たため、第6戦スペインGPへの出場が決定。木曜日の会見に3戦ぶりに出席した。

『F1をテレビ観戦したのはいつ以来?』という質問に、ペレスは「いつだったかなあ、覚えていない」と笑った後、こう続けた。

「でも、今回欠場した2戦は(イギリスの)ミルトンキーンズのアパートで見ていたよ。シルバーストンでの最初のレースは最後の1、2周にタイヤトラブルが発生するまでは正直、退屈なレースだった」

「でも、2回目のグランプリはとても面白かったよ。ニコ(・ヒュルケンベルグ)は予選3番手だったよね。でも、あの結果には驚かなかった。だって、このマシンにはそのポテンシャルがあることはわかっていたから」

2020年F1第5戦70周年記念GP ニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)

 ペレスは、初めて新型コロナウイルスに感染したF1ドライバーとなった。彼が経験したことは、まだ感染していない者たちにとっても、学ぶべきことがある。

「僕は最初に陽性と診断された後、1、2日は少し倦怠感があったけど、幸いそれ以上ひどくはならず、1週間後にはもう回復していた。それでもう一度検査を受けたけど、また陽性だったので、再び自主隔離していた。でも、体調は問題なかったので、家のなかでトレーニングしていたよ」

 ペレスがこの2週間で経験したのは、ウイルス感染という病気だけではない。ウイルス感染によって流された根拠のない噂とも戦っていた。というのも、ペレスが感染を巡る報道のなかには一部、デタラメな報道があったとF1公式サイトのインタビューで語っていたからだ。そして、木曜日の会見であらためてこう語った。

「(自分に対する報道は)隔離中にすべて見た。僕はこのパドックにいるみんなと同じ行動をとっていた。何ひとつ違ったことをしていない。でも、感染した。母親に会うためにメキシコへ行ったときも、F1が定めるガイドラインにすべて従った。これはだれもが感染するリスクがあり、だれにでも起こりうる問題なんだ。だから、だれかが感染したとしても、僕たちはその人の健康を心配することなく、勝手な話を作り上げることはやめてほしい」

 ちなみにスペインGP期間中は、ホテルではなく、サーキット内にモーターホームを持ち込み、その中で過ごすという。

2020年F1第6戦スペインGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 ペレスが自己隔離している期間には、セバスチャン・ベッテル(ベッテル)がレーシングポイントのオットマー・サフナウアー代表と密会していたという事実も報道された。

「それも知っているよ。オットマーは誇り高いフェラーリ車のオーナーだからね。で、僕に何ができる? 何もできない。サーキットの外で、だれがどこで何をしようと自由だ」

「だから、セバスチャンに関する噂には興味はない。だって、僕はチームから契約を更新しようとしているとしか聞いていないから。だから、根拠のない噂よりも僕はチームからの情報を信じるよ」

 そして、最後にこう語った。

「だから、まだほかのチームとの交渉はしていない」

2020年F1第6戦スペインGP ランス・ストロール&セルジオ・ペレス(レーシングポイント)