WECスパ:レベリオン、トヨタとは対照的にハイダウンフォース仕様エアロで連勝狙う

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 WEC世界耐久選手権に参戦しているレベリオン・レーシングは、8月13日から行われる2019/2020年シーズン第6戦スパ・フランコルシャンで“ル・マン仕様”のLMP1ボディキットを使用する予定だったが、この計画を中止しハイダウンフォース仕様の空力パッケージを採用して今戦に挑む。

 トヨタに対抗するスイスのプライベーターLMP1チームは、このスパ6時間に前戦オースティンで優勝したグスタボ・メネゼス/ブルーノ・セナ/ノルマン・ナト組1号車レベリオンR13・ギブソンの1台体制で参戦する。

 そんなレベリオンは先月実施された南仏、ポール・リカールでのテストでローダウンフォース仕様のエアロを用い、ル・マンの“前哨戦”に位置づけられる今戦にもそのパッケージを持ち込む計画だった。

 しかしメネゼスはSportscar365に対し、チームはこれまで2019/20年シーズンのすべてのラウンドで用いてきたハイダウンフォース仕様のセットアップにこだわっていると語った。

「僕たちは勝利のために戦い、世界選手権で貴重なポイントを稼ぐためにここにいるのだから、このイベントのために間違ったボディキットを使うリスクは置かせない」とメネゼス。

「今回はスプリント用(ハイダウンフォース仕様)のボディキットを使う。それが今週末のレースにおいて効率的だからね」

「昨年、僕たちはローダウンフォース仕様のボディキットで走り始めたが、スパには適していなかったため交換する必要があった」

「また、当時はそれが新しく用意したものだったため、結果がどうなるかは分からなかったんだ。一方、今年はポール・リカールのテストを経て、ル・マンに必要なものが分かってきた」

「でも、今はスパに集中するためにここにいる。戦いはル・マンだけじゃない。これは世界選手権の1戦なんだ」

■これまでよりLMP1車両間の差は小さくなる

 メネゼスはこのスパ・ラウンドがチャンピオンシップを争うトヨタとレベリオンにとって“興味深いレース”になるだろうと考えている。

 オースティンでの圧勝によりレベリオンR13が背負う“サクセス・ハンディキャップ”は大きくなってきているが、アメリカ人ドライバーはまだ前線で戦えると信じている。

 COTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で、レベリオンはもっとも重いハンデを背負ったトヨタTS050ハイブリッドに対して1周2.22秒の利を得ていた。しかし、スパではその差が0.94秒まで縮まっている。

 ライバルであるトヨタは今週末、2台のトヨタTS050ハイブリッドにローダウンフォース仕様のエアロを採用して戦う予定だ。これに加えてLMP1クラスでは、ル・マンに備えてスパ6時間にスポット参戦するバイコレス・レーシングチームが今季初登場する。

 メネゼスは「それ(サクセス・ハンディキャップ)は僕たちは遅くするはずだが、(第4戦)バーレーンと同じようなバランスになっているはずだ」と述べる。

「あのレースで、もしも問題がなければトヨタとの差は約15秒だった」

「しかし、このコースは少し違う。天気がどうなるのか、それがタイヤの劣化にどう影響するのか分からないんだ。その状況がトヨタに味方するかもしれないが、それはいずれ分かるだろう」

「すべては天候次第だ。今後3日間で大気のバランスが大きく変化するため、実際にやってみないと分からない。だからとても興味深いレースになると思うよ。(これまでよりも)LMP1マシン同士の差が大きくなることはないだろう」

トヨタTS050ハイブリッドは7号車、8号車ともにローダウンフォース仕様のエアロキットを用いる。