コロナ禍、慰霊にも影 「終戦の日」県内式典中止、縮小

慰霊式典の中止や規模縮小などが相次ぐ県内。県遺族連合会の関谷忠会長は「仕方がない」としながらも、戦争の記憶の継承に危機感を募らせる=14日午後、宮崎市・県遺族会館

 新型コロナウイルスの感染拡大は、戦没者を慰霊する式典にも暗い影を落としている。県内各地で中止や規模縮小などの対応を迫られており、15日の全国戦没者追悼式への本県遺族の参加も見送られた。高齢者の感染リスクなどを考慮したためで、「残念だが、仕方がない」との声も。75回目の終戦記念日は、それぞれが静かに祈りをささげる1日となりそうだ。

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