「今季降格したクラブの最強選手」TOP10

2019-20シーズンの欧州リーグもほぼ終了。各国で多くのチームが2部へと降格していった。

しかし、順位では下に沈んでしまったチームの中にも多くのいい選手がおり、検討したものの結果にまでは結びつかなかったという存在も…。

『Squawka』は「今季降格してしまったチームに所属しているベストプレーヤー」という記事を掲載しており、それを紹介したい。

なお、ナタン・アケは既にシティへの移籍が決定しており、サンドロ・トナーリももはやここに入れるような存在ではないということで除外されているそう。

エミリアーノ・ブエンディア

クラブ:ノリッジ・シティ

今季の数字を見れば、ブエンディアのような選手が降格チームにいることは信じがたい。彼の攻撃能力はプレミアリーグでも屈指のものだった。それだけノリッジの守備が貧弱だったということだが…。

彼はウイングとして83回のチャンスを作り、102回の一対一に勝利し、82回のタックルも成功させた。他にこれだけの数字を残せた選手はいない。

彼の能力とスキルは、降格する3チームにはふさわしくない。中堅チームにももったいない。トップ4のチームにこそふさわしいほどのものだ。

マリオ・バロテッリ

クラブ:ブレシア

インテルでキャリアをスタートさせたバロテッリは、それからの10年間で多くのタイトルを獲得する選手になると予想された。

実際にはそうならなかったわけだが、その才能は未だに期待できるものだ。降格チームとなったブレシアで1400分ほどプレーし、5つのゴールを決めた。いろいろなトラブルはあったが、うまく使えばまだまだインパクトを残せる選手である。

リーグアンで18ゴールを決めたのは2018年のことで、年齢もまだ29歳だ。ギャンブルにはなるだろうが、彼をうまく生かせるならば獲得すべき存在である。

デイヴィッド・ブルックス

クラブ:ボーンマス

プレシーズンに行なわれたブレントフォードとの親善試合で足首にひどい怪我を負ってしまったブルックス。残念ながら今季の多くを逃してしまい、2回の手術を行なうことになった。

しかしそれを乗り越えた彼は3月に練習へと復帰。7月のマンチェスター・シティ戦ではゴールも決めて見せた。その才能が錆びつくことはなかった。

ドリブルは魅力的で、独創的なパスが出せ、ボールを持って前進でき、ゴールも奪える。フィットネスに懸念はあるものの、エキサイティングな才能であることは間違いない。

イスマイラ・サール

クラブ:ワトフォード

非常に大きな可能性を秘めたアタッカーだ。同じセネガル代表のサディオ・マネも、この若いウインガーの才能を高く評価した。「彼は優れたドリブラーであり、非常に速い」と。

2019-20シーズンのワトフォードは最終的に降格してしまったが、イスマイラ・サールは時にディフェンダーを切り裂くような突破を見せてきた。それはリヴァプールに勝利した衝撃的な試合も含めてだ。

そのリヴァプールやウォルヴァーハンプトン、クリスタル・パレスなどがサールの獲得に向かっていると言われる。

アンテ・ブディミル

クラブ:マジョルカ

マジョルカはシーズンの最初から降格の候補に挙げられるチームだったが、最後までラ・リーガで競争することができていたのは二人の選手がいたからだ。それは久保建英とアンテ・ブディミルである。

前者はレアル・マドリーからのローンであったが、ブディミルはこのクラブに籍を置き、13ゴールを奪った。これはマジョルカのゴールの3分の1を占めているほど。

長身を生かしたターゲットとして連携を作りながら、非常に印象的なゴールを決められる。サポートが少ない状況でも結果を残せる選手が欲しければ、彼を獲得すべきだ。

アブドゥライ・ドゥクレ

クラブ:ワトフォード

プレミアリーグから降格してしまったワトフォードの中盤で存在感を発揮したMF。結果には結びつかなかったとはいえ、そのゲームの質を否定することはできない。

今季のプレミアで64回のタックル、40回のドリブルを成功させ、38回のチャンスを作り出した。ボランチでありながらも攻守で貢献でき、オールラウンダーの才能を持っている。

適切なシステムさえ与えればゲームを変えられる選手である。ワトフォードの降格は彼の価格を下げるであろうし、多くのクラブが関心を持つはずだ。

マルク・ロカ

クラブ:エスパニョール

エスパニョールは降格したが、そのチームには本当のタレントがいたように見えた。煌く星の一人がマルク・ロカであった。

クラブのアカデミーから昇格した彼は、若くしてチームの不可欠な存在に。パスワークに優れているスペインのクラシックなMFであり、それでありながらも今季は82回のタックルを行なった。これはリーガ全体で5位となる数字だ。

ロカは現在より良いチームで才能をさらに開花させる時を待っている。特別なタレントだ。

マックス・アーロンズ

クラブ:ノリッジ・シティ

プレミアリーグに昇格した後、ノリッジ・シティから退団するのではないかと言われていたアーロンズ。結果的にはチームに残り、シーズンを通してそのクオリティを証明した。

ただ、ノリッジの降格によって彼の価格はかなり下がっており、多くのクラブが関心を寄せている。来季も同クラブでプレーするかどうかは定かではない。

今年20歳になったばかりの才能あるフルバック。そのような選手を探しているクラブは多いだろう。

ラウール・デ・トマス

クラブ:エスパニョール

エスパニョールは降格を避けるために必死の入札を行い、ラウール・デ・トマスを獲得することに成功した。2020年が始まると、彼は5試合で5ゴールを奪う活躍も見せ、エスパニョールも2勝1分け2敗となかなかの結果を残す。

ところが怪我での離脱、そして新型コロナウイルスでの試合延期がペースを崩させ、ラウール・デ・トマスは最後の10試合でノーゴールに…。

しかし、彼がちゃんとサポートが得られて怪我もなければ結果を残せることは証明されている。現在セビージャやバレンシアなど6つのクラブが彼を獲得しようとしているとか。

トッド・キャントウェル

クラブ:ノリッジ・シティ

ロックスターのような髪型をした22歳のMFキャントウェルは、今季の活躍によってU-21代表にも選出された。ノリッジの下部組織出身の彼はプレミアリーグで37試合に出場し、6ゴールを決めている。

間違いなくチームのプレースタイルを支える選手であった。中盤で永久に動き続けるようなマシーンとなり、信じられないようなエネルギーで攻守に貢献。疲れを知らないパフォーマンスを見せていた。

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彼は世界中のどんなクラブでも存在感を見せられるタイプだ。2部でプレーさせるのはもったいない至宝である。

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