スポーツクラブで救命対応 支配人と従業員を表彰

表彰を受けた(右から)中山さん、井上さん、筒井さん=佐世保市中央消防署

 佐世保市中央消防署は14日、心肺停止状態になった男性を早期の対応で救命したとして、佐世保市名切町のスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」の支配人の中山正彦さん(57)と、従業員の井上洋祐さん(43)、筒井琴美さん(25)、高田義之さん(39)の4人に表彰状を贈った。
 同署や中山さんらによると、3月19日午後3時25分ごろ、同クラブのマシンジムで、60代男性客が意識を失い倒れているのを別の客が発見。知らせを受けた筒井さんが他のスタッフに情報を提供し、中山さんが井上さんと高田さんに救命処置を指示。救急隊が到着するまでの約15分間、井上さんと高田さんは自動体外式除細動器(AED)で電気ショックや、心臓マッサージを実施した。男性は現在、社会復帰したという。
 表彰伝達式で亀山正宏署長は「迅速な救命活動にご尽力いただき、深く感謝している」と述べた。中山さんは「(男性が)回復されてよかった。従業員の異動があっても、きちんと救命対応をできるようにしたい」と話した。

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