コロナ失業や出勤時間減、収入激減の留学生が苦境 空路も運休、母国に戻れず

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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、県内にいる外国人留学生を取り巻く環境は依然として厳しいままだ。コロナ禍で仕事を失ったりシフトが減らされたりして、生活費や学費を払えない状況で、留学生を支援する県内関係者は「学業を中断する留学生が増える見込みだ」と指摘する。日本と海外を結ぶ航空路線の運休や減便などで、県内で足止めされた留学生もいる。今後、留学生が直面する苦境が深刻化する懸念もある。同関係者は「政府を動かさない限り、彼らの現状を改善できない」と行政の支援を求めた。

 日本語学校入学のため、2019年10月に来県したベトナム人女性(20)は、新型コロナの影響で今年3月にバイトを失った。女性は「日本に来るため銀行から100万円を借金した。まだ全部返済していないのに、9月の学費や生活費の捻出に追い込まれて、とても大変だ」とため息をつく。女性は来年3月の日本語学校卒業後は、専門学校へ進学して勉強を続けたいと考えている。「(今の生活が)大変なのに、専門学校に進学できるのか分からない」と先行きを不安視する。

 今年4~6月までバイトがなく、部屋にこもっていたネパール人男性(23)は「家賃は約2万円だが、手元に1万円もない。おにぎりだけしか食べられない日もあった」と表情を曇らせる。男性は来年、仙台の専門学校に進学することを決めたが、入学金の捻出に苦慮している。「将来は自分の国で車関係の店を開きたいので勉強を続けている。夢を諦めたくない」と苦しい生活を乗り切る覚悟だ。

 留学生を支援する那覇市内の飲食店経営者、新城正巳さんは「授業料の滞納や家賃が払えないなど、留学生からいろんな相談が寄せられている。彼らはこれから進学か帰国か、次の進路を決めないといけないので、精神的に苦しむだろう」と厳しい現状を明らかにする。「留学生はまず目先の生活を乗り越えないといけない。関係団体からの貸し付けも一つの選択肢だと呼び掛けている」と説明した。

(呉俐君)