リーグ戦の全行程が終わったヨーロッパサッカー。
今回はその中から主要リーグ以外の国で活躍した選手を紹介したい。
カルロス・ヴィニシウス(ベンフィカ)
ベンフィカで所属するヴィニシウスは、サントスの下部組織で育成された選手だ。
ポルトガル2部での活躍が認められ、2018年にナポリに引き抜かれたもののローンでのたらい回しが続き、結果的にイタリアで試合に出場することはなかった。
しかし昨夏ナポリからベンフィカへ完全移籍すると、これが大当たり。2019-21シーズンは少ない出場時間でリーグ戦18ゴールをマークし、見事にポルトガルリーグ得点王に輝いた。
パトソン・ダカ(レッドブル・ザルツブルク)
アフリカ・ザンビア出身のパトソン・ダカは、21歳のストライカーだ。
彼は国内リーグでのプレーを経て2017年にヨーロッパへ。オーストリアの名門ザルツブルクに加入したが、これまでさほど目立った活躍はなかった。
しかし2019-20シーズンに大爆発。リーグ戦で24ゴールを記録し、センセーショナルな活躍を見せたアーリン・ホーランに勝るとも劣らない得点力を披露した。
ステップアップの噂も多く、将来的により大きな舞台でのプレーが見られるかもしれない。
リサンドロ・マルティネス(アヤックス)
マルティネスは、メッシを筆頭に数多のアルゼンチン代表プレーヤーを輩出した名門ニューウェルズ・オールドボーイス出身だ。
ボールの扱いに長け、最終ラインから中盤まで複数のポジションでプレーできるクレバーなレフティで、アルゼンチンでの活躍を受けて、2019-20シーズンからアヤックスでプレーしている。
アヤックスは有望な若手がひしめくチームだが、デリフト、フレンキー・デヨングが抜けたチーム事情もあり、ヨーロッパ初挑戦ながら早速ポジションを掴むことに成功。
不動のレギュラーとしてほぼ全てのリーグ戦にスタメン出場した。
マイロン・ボアドゥ(AZ)
オランダが誇る有望な若手選手の一人、ボアドゥ。AZの下部組織で育成されたアタッカーだ。
長らくトップチームでの活躍を期待されていたが、2シーズン連続で怪我による長期離脱を強いられるなど、これまでほとんど試合に出場できずにいた。
迎えた2019-20シーズンは目立った故障もなく、ウイルスによるリーグ戦打ち切りまでほぼ全ての試合にスタメン出場し、14ゴールをマーク。また、ELでも7戦4発と存在感を示した。
ようやく怪我から解放されたことで、実りの多いシーズンとなった。
アレクサンデル・セルロート(トラブゾンスポル)
今季の欧州サッカーでは怪物アーリン・ホーランが旋風を巻き起こしたが、トルコの地でも同じノルウェー人が躍動していた。
左利きの長身FWセルロートは、昨夏クリスタルパレスからローンでトラブゾンスポルに加入した24歳のストライカーだ。
彼はプレミアリーグではほとんどプレーできなかったが、2019-21シーズンはトルコでいきなり得点を量産、リーグ戦24ゴールをマークし得点王に輝いた。
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これまでのキャリアで最高のシーズンを送った彼に対しては、マンチェスター・ユナイテッドなどが獲得に動いているとも。