GPAS、測位補強サービスのインターネットによる商用配信を開始

グローバル測位サービス株式会社(以下、GPAS)は、センチメーター単位の測位補強サービスを2020年1月からβ配信として試験的な配信サービスを実施し、2020年8月よりインターネットによる商用配信サービスを開始した。同サービスは、ユーザーが測位(数センチメートルの精度)を行えるように測位補正情報(測位衛星の軌道や時計等の誤差)をインターネットを利用して世界中に配信する。測位補正情報は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発したMADOCA技術を利用して測位衛星の軌道誤差、時計誤差を推定する。補正情報を提供することにより、測位精度を数センチメートル単位で利用できる。

MADOCA説明図また、衛星測位のユーザーへの技術的なサポート及びこれから測位を活用した事業を検討中のユーザーへの提案など、コンサルティングサービスを提供する(一部有償)。

コンサルティングサービス同サービスの主な利用手順は以下の通り。

1. 測位ソフトウェア・GNSS受信機・アンテナ・PCを用意し、測位ソフトウェアをPCにインストールする。
2. アンテナと受信機を接続し、受信機とPCを接続する。
3. 受信機で(観測)データ、補正データを取得できるように測位ソフトウェアを設定する。
4. 測位ソフトウェアを動作させる。

上記で得られた測位結果のデータファイルをPCに保存するか、ネットワーク出力することでPCで閲覧できる。また、同データをGoogle MAP ProやRTKLIBを用いることで、測位結果を地図上に表示することも可能だ。同サービスは、自動車・建機・農機などの自動運転・運転支援、船舶の自動操船・操船支援、ドローンの自律飛行やスマホアプリ・ゲーム等の分野での活用を想定している。

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