『事故物件恐い間取り』の亀梨和也、周りが驚く意外な素顔

松竹芸能所属のお笑い芸人でジャニーズ好き、『ジャニオタ女のケモノ道』の著書としても知られる松本美香がパーソナリティを務めるラジオ『ジャニーズアーティストとことん追っかけラジオ JAM×JAM(ラジオ関西)』。

 8月16日(日)は、8月28日(金)に全国公開される亀梨和也主演映画『事故物件 恐い間取り』の原作者、松原タニシと松本が電話をつないで、亀梨のエピソードなどを聞きだした。

 初対面から積極的に話しかけ距離を縮める亀梨 

『事故物件 恐い間取り』は、殺人、自殺などによる死亡事故があったいわくつきの事故物件に住み続ける芸人、松原タニシ原作のベストセラーノンフィクション書籍の映画化。現在、第二弾が発売中で、シリーズ累計20万部を突破した。 

亀梨が演じるのはタニシがモデルの、売れない芸人役の山野ヤマメ役。最初に発表されたときは「似ても似つかない」とも言われたが、試写会を見た芸人らは「亀梨さんがタニシさんに見えてびっくり!」とTwitterで次々つぶやいて話題に。

「亀梨さんは後ろ姿まで完全にタニシで普通に声かけてしまうくらいすごく似てたけど、演技指導でもしたの?」と試写を見た松本が聞くと、「亀梨さんから積極的に話しかけてくれた。距離の縮め方がすごいんです」と話した。

天才肌というより徐々に良くなる努力型

“事故物件に住んでいたときは、何を考えてましたか?”“周りの人に何らかの影響があった場合、どんなことをしましたか”といった深い質問を、自然な会話として投げかけたという亀梨。また、タニシの自身が知らない後ろ髪を掻く癖やまばたきをする癖を自分の仕草に取り入れていたという。「難しい役どころを、よくかみくだいて感情移入できるようにしてくれた」と感心した。

また、撮影現場では、亀梨は関西弁が日を追うごとにどんどんうまくなっていったという。売れない芸人コンビとして亀梨の相方役を務めた瀬戸康史は最初から完璧に仕上げてくるのに対し、亀梨は、喋り方や動きなどを何度か変え、4、5回テイクを重ねながら深め仕上げていくタイプ。天才肌に見えるが、考えながら深めていく姿は新鮮に映ったようだ。

「何にでもなる!」という役者としての思い 

「僕は何にでもならないといけないと思っているんです。いろんな亀梨和也があるのが亀梨だと思っています」。これは、タニシが亀梨と何度か食事に行ったときに印象的だった、亀梨の言葉だ。「亀梨和也は24時間プロフェッショナルなわけね」と松本も感嘆。

30代の男優はたくさんいるが、映画『俺俺』では33役を演じ分けるなど、亀梨は役柄の幅広さではダントツかもしれない。役者・亀梨はKAT-TUNの亀梨和也とは別人だ。

また、亀梨のすごいところは、「普段はテレビで見るのと変わらないフランクな性格で、食事に行ってもバンバン話題を出してくれるのに、演技に入るとガラッとプロフェッショナルになること」とタニシ。このオンとオフの切り替えスイッチは、舞台で共演したジャニーズの後輩からも聞くエピソードだ。 

「こんな映画俳優、主役は初めて」と監督も評価

『事故物件 恐い間取り』の中田秀夫監督は18日、Twitterで映画撮影中のエピソードを披露。「亀梨くんは、カメラテストがあるなら、自分演りますよと自ら申し出てくれた。普通はエキストラやスタッフが行うカメラテストを主役が付き合ってくれたのはこれまで記憶がない、初めてだと思う」と語った。亀梨の役に対する意気込み、映画俳優としてのプロ意識に「頭が下がった」という。

ジャパニーズホラーの旗手で、ニューズウィーク日本版の“世界が尊敬する日本人100”にも選ばれた中田監督は、今回の映画でコワイけどポップ、ポップだけどコワイという「恐(コワ)ポップ」という新概念を個人的に提案しているという。ホラーの新境地へ挑戦する中田監督に「こんな映画俳優は初めて」と言わしめた亀梨は、今回、どんな驚きと感動を見せてくれるのか。 

「ホラーといっても笑える部分やラブロマンス、友情など、様々な要素が入った素敵な映画なので、ぜひ見てほしい」とタニシ。松本は、「ホントにありがとうという、最高のサービスカットもある」と興奮気味に話した。

奈緒、瀬戸康史、木下ほうか、江口のりこ、MEGUMIのほか、松竹芸能の芸人も多数出演する。映画館を訪れ、ホラーを超越したエンターテインメント「恐(コワ)ポップ」を体感してみては。

〈ライター/佐藤ジェニー〉

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