企業のメインバンク調査 FFGの取引社数 全国5位 2年連続で地銀グループ首位

メインバンク調査 九州県別 金融機関の取引社数とシェア

 東京商工リサーチが発表した企業のメインバンク調査によると、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の取引社数が約3万8千社で全国の金融グループ中5位だった。都道府県別シェアでは、長崎県は、今年10月に合併する十八銀行(長崎市)と親和銀行(佐世保市)のFFG2行で8割強を占めている。
 4位までは三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)を筆頭に大手銀行グループが独占。FFGは昨年、十八銀との経営統合に伴い、常陽銀行(水戸市)と足利銀行(宇都宮市)を傘下に置く、めぶきFGを抜いて地銀グループ首位に立ち、今年もその座を守った。
 九州勢では、肥後銀行(熊本市)と鹿児島銀行(鹿児島市)でつくる九州FGが約2万2千社で10位。西日本シティ銀行(福岡市)と長崎銀行(長崎市)を傘下に置く西日本フィナンシャルホールディングス(西日本FH)は約2万社で12位だった。
 銀行単体の取引社数では、FFG中核の福岡銀行(福岡市)が7位、西日本シティ銀が8位で追う。肥後銀23位、鹿児島銀32位、宮崎銀38位、佐賀銀55位、十八銀61位、親和銀62位と続いた。
 都道府県別シェアで見ると、長崎県は十八銀が6354社で44%、親和銀が5636社で39%を占め、合併後は寡占化がさらに進む。次いで長崎銀が448社、たちばな信用金庫(諫早市)が431社でそれぞれ3%。九州ひぜん信用金庫(佐賀県武雄市)が245社で1%と5位に浮上した。
 調査は国内約152万社の企業データベースを基に3月末時点で集計した。

 


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