こうのとり9号機、ISS離脱に成功。残すは大気圏再突入

ISS離脱直前の「こうのとり9号機」(Credit:JAXA / NASA TV)

2020年8月19日午前2時35分頃、最後のミッションとなる補給機「こうのとり9号機」が国際宇宙ステーション(ISS)から離脱しました。

離脱した「こうのとり9号機」には、ISSでのゴミや交換済みバッテリーなどの廃棄物が載っており、20日の午後4時過ぎに計画されている大気圏再突入によって機体ごと完全に燃え尽きる予定です。

こうのとり9号機は、2020年5月に「H-IIB」ロケットによって打ち上げられ、ISSに滞在する宇宙飛行士への補給物資や、科学実験装置を届けることに成功しました。中でも、生鮮食品で今回が初搭載となったキウイフルーツは、テレビで紹介されるなど注目を浴びました。

「こうのとり」は2009年の初号機から今回の9号機まで、補給機としてのミッションを全て成功させています。そして、9号機も残すところは再突入のみとなり、有終の美を飾ることになりそうです。

なお「こうのとり9号機」がISSからの離脱する前後の映像は、JAXAのYoutubeチャンネルで公開されています。

※時刻は全て日本標準時です。

Source: JAXA

© 株式会社sorae