インディ500:常勝ペンスキーがまさかの失速も、前年ウイナーのパジェノーは決勝に自信

 23日に決勝レースが行われる第104回インディアナポリス500マイルレース。昨年のウイナー、シモン・パジェノーは予選25番手と後方に沈んだが、連覇への自信を覗かせている。

 12日からプラクティス走行がスタートしたインディ500。新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月から8月に変更となり、走行時間も例年より短くなっている。

 2018年にウィル・パワーが、2019年はシモン・パジェノーがインディ500を制し、現在2連勝中のチーム・ペンスキー。インディカーの常勝チームは、今年のインディ500ではいつもの強さが影を潜めている。

 昨年のインディカー王者ジョセフ・ニューガーデン、パワー、パジェノーの3台に加え、インディ500を3度制しているエリオ・カストロネベスが参戦。

 しかし、15日、16日に行われた予選ではニューガーデンの13番手が最上位で、パワーが22番手、パジェノーが25番手、カストロネベスが28番手とひとりも翌日にポールポジションを決めるファストナインシュートアウトに進出することができなかった。

 しかし、2019年ウイナーのパジェノーは連覇への自信を語る。

「好機は十分だと感じている。レースカーに自信を持っているんだ」とパジェノー。

 過去にインディ500連覇を達成したのは5人だけで、2001、2002年のカストロネベスが最後で、その前はアル・アンサーの1971、1972年まで遡る

「時は立っているけど、彼らと同じようには見えないよ。全然問題ないさ。ゲームなんだ。昨年は優勢だったけど、今年は別の方法で戦う必要がある」

「正直言って、昨年はとても素晴らしい経験だったので、今年もそうなると予想していた。これまで以上にアグレッシブになる必要があるね。最初から前を狙っていくつもりだ」と意気込みを語る。

 ファストナインシュートアウト後に行われたプラクティス走行では、カストロネベスが2番手を気を吐いたチーム・ペンスキー。カーブデイのプラクティス走行を終えるといよいよ決勝レースを迎える。常勝チームがどこまで巻き返すのか注目だ。

走行を重ねセッティングを進めるシモン・パジェノー

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