未使用の背番号は残り1つ MLB公式サイトが特集

今季のメジャーリーグは例年よりもロースター枠を拡大してレギュラーシーズンが行われている。そのため、新たにロースターに登録される選手も多く、彼らの多くは大きな数字の背番号を使用していることが多い。そうした流れのなかで、メジャー史上初めて「86」と「92」を背負った選手が登場。これにより未使用の背番号は「89」だけとなった。

メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワがこの件について詳細に伝えている。70番台、80番台、90番台といった大きな数字の背番号は、スプリング・トレーニングでマイナー契約の招待選手が使用するケースがあるものの、今季開幕時点で「86」「89」「92」の3つはレギュラーシーズンの試合で使用されたことがなかった。

しかし今季、カージナルスの新人左腕ヘネシス・カブレラが「92」、同じくカージナルスの新人右腕ヘスス・クルーズが「86」を背負って試合に出場。また、マーリンズの新人左腕ブランドン・リーブラントはまだ試合に出場していないものの、背番号「86」でロースターに登録されている。

カージナルスとマーリンズはいずれも新型コロナウイルス陽性によって多くの選手が離脱を強いられており、その穴埋めとして多くの新人選手を起用することになった。そのなかでこれまで未使用だった「86」と「92」を背負う選手が現れたというわけだ。

これにより「0」~「99」のうち、未使用の背番号は「89」だけとなった。メジャーリーグの歴史上、「89」を背負って試合に出場した選手は1人もいない。メジャーの舞台に背番号「89」の選手が登場するのはいつになるのだろうか。今後は新たにロースターに登録される選手の背番号にも注目していく必要がありそうだ。

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