会社の「先輩」「後輩」は英語でどう言うの?

毎週水・金曜日更新!通訳者・翻訳者をネットワークするテンナイン・コミュニケーションとのコラボ連載「通訳者さんに教わる♪朝のカンタン英語レッスン」。金曜日は、今話題のニュースに関する英語表現をご紹介します♪

会社の「先輩」「後輩」は英語でどう言うの?

日本では1年でも年齢や入社時期が違うと「先輩」「後輩」の関係になりますよね。この「先輩」「後輩」は、英語では何と言うのでしょうか?

英語での言い方を考えるとき、まず第一に、文化や習慣の違いを知る必要があります。

この「先輩」「後輩」に関して言うと、英語圏では、日本ほど上下関係を大切にしていません。もちろん仕事において上司と部下の関係はありますが、同僚の場合はほとんど

coworker=同僚

という単語1つでまとめてしまうのが一般的です。つまり、海外(英語圏)では、1年先に生まれたり入社したりするだけでは、「先輩」とは呼びません。

それを踏まえつつ、「先輩」「後輩」を英語で表す場合は、以下の表現になります。

先輩=senior

後輩=junior

例)
Aさん:What are you doing this coming Monday?(=月曜日は何をする予定ですか?)
Bさん:I’m going to Tokyo on business with a senior colleague.(=先輩の同僚と東京に出張に行くんだ)

このようになります。ただ「senior」には「シニア世代」など、高齢のおじいさん…というイメージもあるので、使うときは注意が必要。

同様に「junior」にも「子ども扱い」のようなニュアンスもあるので、ビジネスシーンではあまり使わない方が良いでしょう。ちなみに「新入社員」と言いたいときは

新入社員=new coworker

が適切です。

例)
Aさん:Do you have some time this morning?(=今朝、時間はありますか)
Bさん:Sure, we’re holding a welcoming ceremony for the new employees at 10 a.m.(=はい、10時から新入社員の入社式ですよね)
Aさん:Please show the new coworkers around the office.(=新人にオフィスの周りを案内してあげて)
Bさん:Understood.(=はい)

このように、日本語の「先輩」「後輩」を適切に表現するのは少し難しいのですが、日本と英語圏の文化の違いに知ることも、英語の勉強のひとつ。

言葉の背景にある文化の違いにも興味を持ちつつ、英語力アップを目指しましょう♪

(記事協力:テンナイン・コミュニケーション

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