ブリットン、トーレス、パクストン ヤンキースに故障者続出

ヤンキースは日本時間8月21日、救援左腕のザック・ブリットンを左ハムストリング痛により10日間の故障者リストに登録した。さらに同日のレイズ戦では、グレイバー・トーレスが右ハムストリングの張りを訴えて途中交代。ジェームス・パクストンも左前腕から肘にかけてのエリアに違和感を訴え、MRI検査を受けることになった。レイズ3連戦でスイープを喫して地区2位へ後退するなか、故障者が続出する厳しい状況となっている。

ヤンキースは現在、ブリットンのほか、控え捕手のカイル・ヒガシオカ(右腹斜筋痛)、正二塁手のDJ・レメイヒュー(左手親指の突き指)、正右翼手のアーロン・ジャッジ(右ふくらはぎ痛)、指名打者兼外野手のジャンカルロ・スタントン(左ハムストリング痛)、救援右腕のトミー・ケインリー(トミー・ジョン手術)が戦列を離れている。いくら選手層が厚いとはいえ、これらの選手に加えてトーレスとパクストンまで欠くような事態になれば、苦戦は免れないだろう。

昨季セットアッパーとして29ホールド、防御率1.91の好成績をマークしたブリットンは、新型コロナウイルスの影響で出遅れたアロルディス・チャップマンに代わるクローザーとして今季ここまで8セーブ、防御率2.00を記録。チャップマンがようやく戦列に復帰したため、セットアッパーに戻る予定だった。

昨季38本塁打と大ブレイクしたトーレスは、日本時間8月13日時点で打率.161と低迷。しかし、同15日のレッドソックス戦で4安打を放つなど復調の気配を見せていただけに、戦線離脱となればヤンキースにとって痛手となる。

昨季15勝を挙げたパクストンは、今季ここまで5試合に先発してクオリティ・スタートは1度だけ。防御率6.64、被打率.284、被OPS.875と精彩を欠くピッチングが続いていた。

なお、ヤンキースはブリットンの故障者リスト入りと同時にミゲル・アンドゥハーをトレーニング施設へ降格させ、ベン・ヘラーとミゲル・ジャフレの両右腕を昇格させている。

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