県産いりこ使ったラスク開発 鶴洋高生と南陽小児童 10月販売予定

県立鶴洋高の生徒と長崎市立南陽小の児童が開発した「いりこ屋のラスク」=長崎市上町

 県立長崎鶴洋高(長崎市末石町)の3年生と近くの市立南陽小の6年生は、県産のいりこを使ったラスク「いりこ屋のラスク」を開発、20日お披露目した。10月上旬から県内で販売する予定。
 日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環で取り組んだ。鶴洋高水産科の6人が、いりこを知らない若者が増える中、いりこを知ってもらおうと昨年7月下旬から開発を始めた。
 粉末状にした県産のいりこをマーガリンと混ぜ合わせ、バケットに塗り、こんがりと焼き上げた。大人から子どもまで楽しんでもらおうと、あおさ味ときび砂糖味の2種類を作った。
 同校は南陽小に完成したラスクの名前とパッケージデザインを依頼。6年生62人が7月中旬、鶴洋高の生徒からいりこについて教えてもらいながら考えた。
 鶴洋高3年の森住彩生さん(17)は「(ラスクを機に)いろんな人にいりこを知ってもらい、長崎を盛り上げていきたい」。南陽小6年の中里玲さん(11)は「自分のアイデアが採用されるかもと、わくわくしながら考えた」と笑顔で語った。

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